新井洋子代表を囲んでの鏡割り
女性たちを事業経営者として後押し
11月14日、ホテルオークラ福岡にてエントリーグループ創立50周年祝賀会が約500人の関係者を招待して盛大に行われた。同グループの中核企業であるエントリーサービスプロモーション(株)の代表取締役・新井洋子氏は宮崎県延岡市の出身である。延岡市出身で名を馳せているのは(株)コスモス薬品(年商1兆円)創業者の宇野正晃氏と、このエントリーグループの新井洋子氏であろう。
パーティー席上でコンパニオンの女性(身長175cm)からにこりと笑みを向けられた。かなりの美人であったが、すぐに誰か分かった。某レストランに勤務している女性であった。要するにエントリーサービスプロモーションは福岡におけるコンパニオン会社として随一なのである。その先駆的な存在である同社からは、これまで多くの自立心溢れる女性たちがコンパニオンとして腕を磨き、事業を起こしていった。笑みを送ってくれた女性も「事業野心」を燃やしているのであろう。
表現を変えれば新井洋子代表が経営者として貫く姿勢は、事業へ野心を燃やす若い女性たちに刺激を与え続けてきたのである。
義理堅く礼節を尽くす
新井代表は福岡キワニスクラブという社会奉仕団体に所属している。そのなかでも最古参の1人だ。ライオンズクラブ、福岡商工会議所等々、数多くの経済団体に所属しており、どの団体の活動に対しても心血を注いできた。義理堅く礼節を尽くす人柄から極めて人望は厚い。そのなかで経済的な活動だけに満足できず、さまざまな方面で事業を極めていくのが新井氏の経営手法である。福岡キワニスクラブの奉仕活動のなかで韓国経済団体と深い信頼関係を構築した。ここだけの話であるが、近々、韓国人脈を生かしてニュービジネスが表に登場してくるであろう。この実例からみても事業の先見の明には、いつも感服させられる。
肝心の勝負では先行投資を惜しまない
ご存知の通り福岡ドーム(みずほPayPayドーム福岡)の顧客サービス部門の大半はエントリーサービスグループが請け負っている。この経緯を知る方々は時代とともに稀有になっている。ニコニコ顔で接する新井洋子代表を見慣れた方々は、同氏の「決断と実行力」を知ったら驚愕されることであろう。どの経営者でも躍進機運が高まれば大勝負・大投資を強行する。その大勝負が企業の命運を決める。
1997年頃の話である。95年にシーホークホテル&リゾート(現在のヒルトン福岡シーホーク)がオープンしたが、その2年が過ぎたころ、このホテルにクラブがオープンした。筆者も興味をもってお店の視察にうかがった。すばらしいホステスさんをそろえていた。いろいろと世間話をするうちに、このクラブの実質経営企業が「エントリーサービス」であることを知った。筆者の浅はかな鑑定力をもってして「このクラブ投資額は1億円を超えている」と断じた。「コンパニオン事業の覇者であることは認めるが、よくぞ1億円強の資金を投入できるものだ」と舌を巻いたことを今でも忘れない。
結果は紹介した通り、福岡ドーム内の接客ビジネスの大半を同社が押さえてしまったのである。この決断は新井社長の一存でなされたと聞く。
この「凄味ある経営者(5)」はここまでにする。さらに書き綴ればすぐさま3,000字を超えることになる。
50周年を迎えた「エントリーグループ」の快進撃は今から本格化する。








