福岡の成長を支える 建設設備のプロ集団|曙設備工業所

<COMPANY INFORMATION>
(株)曙設備工業所

代 表:蒲生和紀
所在地:福岡市早良区田村4-15-10
設 立:1982年2月
資本金:6,000万円
TEL:092-801-7247
URL:https://kk-akebonosetsubi.com


 福岡市および近郊において、給排水設備や空調換気設備などの設計から施工までを一貫して担う体制を築いてきた(株)曙設備工業所。長年の協力会社ネットワークと堅実な経営姿勢を強みとし、変化の激しい建設市場のなかでも安定成長を続ける同社の取り組みを追う。

【目次】

民間分譲を主軸に
都市再開発の担い手

本社社屋
本社社屋

 福岡都市圏を拠点に、建設設備工事の分野でたしかな実績を積み上げてきた(株)曙設備工業所。都市のインフラ整備という社会的使命を担いながら、地域に密着した事業展開を続け、快適な住環境と持続可能な水環境の実現に貢献している。

 ゼネコン、設計事務所、デベロッパーなどからの依頼に対して、新築マンションを中心に計画・設計・設備セット・施工管理までを一貫して行う独自の事業スキームを確立している。高い技術力と確実な管理体制により、建物の価値を支える「見えないインフラ」を担っている点に同社の存在意義がある。

 創業以来、変化の激しい建設市場のなかで幾度も試練を乗り越えてきた。2008年のリーマン・ショックによる世界的不況の影響でマンションが販売不振に陥っても、同社は変わることなくマンション建設物件の受注を継続した。同社の協力会社ら「仲間」のために、当時の野田弘之社長(現会長)が先頭に立ち、受注活動に力を注いだからだ。

 そのような姿勢が協力会社との関係をより強固なものへと導くことになった。以来、景気に左右されない持続的な協業体制を築き上げ、現在では安定した受注と高品質施工を両立している。

 同社の事業領域は民間分譲マンション工事が中心で、受注構成比は約8割を占める。官公庁や大型インフラの実績を有しながらも、現在は民間住宅分野に注力し、長年培ったノウハウを基に施工品質と安全性を両立。建築コストの上昇や販売価格の高騰など市場変動が続くなかでも、綿密な原価管理と工程管理によって安定した経営を維持している。

 営業エリアである福岡都市圏は、天神ビッグバンや博多コネクティッドなどの再開発が進み、住宅需要の拡大が続く全国有数の成長エリアだ。同社はこうした都市の発展を下支えするかたちで、まちづくりの根幹を担っている。

協力会社とともに築く
信頼のネットワーク

 企業競争力の中核を支えるのが、長年にわたって築いてきた協力会社ネットワークだ。曙設備工業所は、取引先を単なる発注先ではなく「仲間」として尊重し、信頼を基盤に共存共栄の関係を構築してきた。繁忙期でも継続的に仕事を供給できる体制が確立しており、協力会社にとっては安定した雇用と収益確保につながる。

 こうした関係性が技術の継承を支え、同社の施工品質を高水準で維持する力となり、配管工が誇りをもって働ける現場づくりを続けてきたことが、結果的に「選ばれる会社」としての信頼を確立する要因となっている。

 また、営業と設計の一体運用を実現している点も特筆すべき強みだ。顧客との打ち合わせ段階から設計部門が参画している。設備設計を内製化することで、外部環境の変化に柔軟に対応し、スピーディーかつ高品質な施工を可能にしている。ゼネコンや設計事務所にとっては、調整コストの削減と品質の安定を両立できるパートナーとして信頼が厚く、長期的な取引関係を築いている。

 地域密着型の企業としての姿勢も明確だ。福岡都市圏は空港や地下鉄など交通インフラが発達し、民間投資が集中する国内有数の経済圏である。同社は地場の需要を正確に読み取り、地域の再開発や住宅供給を支える役割をはたしてきた。経営層は「福岡の発展は自社の成長と直結する」という信念を掲げ、地域経済とともに歩む方針を貫いている。

蒲生和紀代表
蒲生和紀代表

    22年に代表取締役社長に就任した蒲生和紀氏は「経営の重責を実感しながらも、仲間とともに積み重ねてきた成果に手応えを感じています。私は、協力会社や資材納入会社の皆さんをすべて『仲間』と捉え、共に発展する関係づくりを最優先にしています」と語る。

人材を育てる投資姿勢
地域とともに未来を築く

社内の雰囲気
社内の雰囲気

    曙設備工業所は採用を単なる人員補充ではなく、企業成長の礎と位置づけ、人材育成に力を注いでいる。大学生採用が難しくなるなか、高校・専門学校への訪問を強化し、蒲生社長自らが現場に出向く。卒業生社員を同行させて学校との信頼を築き、職場の魅力をリアルに伝える活動を展開。大学向けにはPR動画を制作し、オンラインでの採用広報にも対応する。

 さらに、若年層のワークライフバランス志向に合わせ、完全週休二日制の導入など柔軟な働き方改革を推進している。蒲生社長は「地元福岡で働き、会社に愛着をもてる人を迎え入れたい」と話す。

 教育面では、従来のOJT主体の育成から脱却し、外部講師による短期集中研修を導入した。CADやExcelなどの基礎スキルを就業時間内に学べる制度を整備し、教育費は会社が全額負担する。

施工管理
施工管理

    加えて、管・土木工事施工管理技士や給水装置工事主任技術者など、専門資格の取得支援も充実。合格後資格手当の拡充など、社員の努力を正当に評価する仕組みが整えられている。技術を磨く努力が会社全体の成長に直結するという文化が根づいている。

 経営方針は「堅実かつ誠実」。急な事業転換に走らず、新築マンション事業・協力会社ネットワーク・設計内製体制という三本柱を磨き上げる。市況変動に備えた安定経営と確実な品質保証により、顧客・協力会社・社員のすべてに安心を提供している。

 曙設備工業所は、地域とともに歩み、信頼を積み重ねてきた企業である。見えないところで都市の暮らしを支え、人と社会をつなぐ使命を胸に、これからも「福岡の未来をかたちづくる企業」として着実な歩みを続けていく。


<求人情報>
(株)曙設備工業所

業 種 :管工事
職 種 :施工管理
勤務地 :本社(福岡市及び近郊の各現場)
採用担当:波多江美紀
TEL :092-801-7247
採用ページ :https://kk-akebonosetsubi.com/job/
会社案内動画:https://youtu.be/qXHzuwDRlKk

(株)曙設備工業所

 

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