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日本には「将棋」、欧州には「チェス」があるのと同様、中国にも「象棋(シャンチー)」と呼ばれる王様をとりあう駒遊びがある。中国の象棋人口は5億人以上とも言われ、中国の街頭には、公園や路地などで、高齢者が集まり、象棋やトランプをしている姿がよく見られる。そして、これらは「賭博」がなされていることがほとんどだ。プロの指し手もおり、地方から出てきた腕自慢同士が、金と生活を賭けて対戦している姿も見られる。象棋そのものは、インドの「チャトランガ」という駒ゲームが発祥で、その後、日本の将棋、欧州のチェス、朝鮮半島のチャンギなどに変化しながら伝わったといわれている。
世界中に同様のゲームがあるなかで、日本の将棋は相手の駒を取れば「持ち駒」として使える珍しい駒遊びとして知られる。チェスや象棋は、色分けされ、相手の駒が取られると消滅していくため、対局時間は比較的短く、ある意味では、賭博の対象としても機能しやすいという。
将棋の場合は、駒が消滅しないため対局時間がかかる。ある日本在住の中国人は「将棋は日本人の思考の複雑さを反映しているのではないか。持ち駒も含めると打つ手の選択肢が多く、相手からも読みにくいのが日本の将棋であり、日本人の気質だ。サッカーやバレーボールなどのスポーツでも、個人よりも集団の『組織形成』を重んじるのにも表れている」と話す。
象棋の「賭け」は、都市景観整備などの面から北京では規制されている。北京五輪開催を機に、対局開催場所が街の大通りから減少し、路地裏に移転していったという。
【杉本 尚丈】
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