韓国発の英語塾が日本に進出
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昔から英語教育が熱心な土壌とされる韓国から、英語教育業界が日本に進出してきている。韓国の語学教育企業「YBM時事」が11月下旬、大阪に子供英語学習施設をオープンした。
施設は、空港や警察署など20以上の模擬設備を用意し、グループに分かれた子供たちが好みの施設に行き、シチュエーションに合わせた英会話を学ぶことができるというものだ。主に北米出身のネイティブスピーカー約50人が講師陣として控えている。
韓国人事情通は「YBMは体験型のみならず動画制作を行うなど、英語教育では韓国の最先端にいる。会社員が土日の合宿で英語を詰め込みに行くような学校も多く、子供の習い事もほとんどが『英語』といった状況だ。日本では英語は『話せるに越したことはない』レベルだが、韓国では『話せないと生活ができない』という危機感があり、英語塾はそうしたニーズを満たすもので、韓国の企業では成長分野となっている」と指摘する。
韓国は自国産業が育っておらず、英語圏から進出してくる企業への就職や、英語圏への移民を考える若者が多いため、英語需要が日に日に高まってきている。韓国内の英語教育教材も充実しており、日本のTOEIC教材には韓国からの輸入版も多い。前述の韓国人事情通は「白人ネイティブスピーカーを準備しているところが日本の市場を狙ううえでは必須だろう。日本人スピーカーでは保護者が納得しない。YBMが成功すれば、他の韓国大手も日本に進出してくる可能性がある」と分析している。
【杉本 尚丈】
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