「Pete, I think you were the first one to speak up, and you said, ‘Let’s do it because you can’t let them have a nuclear weapon.’」
「ピート、君が最初に声を上げたと思う」──。
3月23日、米南部テネシー州メンフィスでの会合で、イランに対する米軍事作戦に言及したこのトランプ大統領の言葉は、2月28日に突然実行された米軍によるイラン攻撃の原点、そしてこれからの行方を如実に語っている。
Pete(ピート)とは、すなわち第二次トランプ政権を支えているPete Hegseth(ピート・ヘグセス)「戦争長官」(防衛長官から改め)である。
「TACO(Trump Always Chickens Out=トランプはチキンのような臆病者)」とも揶揄されるドナルド大統領は、あまりにも事態が大きくなったことで恐れをなし、責任転嫁(イラン攻撃を言い出したのは自分ではなく、ヘグセス「戦争長官」)を図っているわけだ。

画像2:「エルサレム十字」とは、かつてイスラム征伐にあたり十字軍が使った十字架のシンボル。
これをもって、トランプ政治は「反イスラム」と断言することができる。
そしてネタニヤフ・イスラエル首相はじめ、キリスト教シオニズム(=いわゆる福音派)に「踊らされ」、イラン攻撃を決意・実行したといえる。
なかなか日本では報道・解説されないが、イスラム教にとっての「生活絶対訓」は聖クルアーン(コーラン)であり、「敵が攻めてきたら、相手が止めるまで反撃せよ」という教え=命令である。ということは、トランプやネタニヤフが主張するような「短期政権崩壊」はあり得ない。
(※アラブとイランは人種こそ異なるが、イスラム国家として聖クルアーンの教えを共有している)
出典:【第256回】 文化(文明でなく)の衝突 ― 勝てない戦い - 浜地道雄の「異目異耳」
かくして、これからのトランプ政治の行方が見えてくる。すなわち、イラン戦争はスキャンダル「エプスタイン・スキャンダル」から目をそらす奇策であった。それは11月3日(火)の米中間選挙において、共和党の敗北(少なくとも下院において)がみえてきたためである。これにより、合衆国修正憲法第25条による弾劾裁判の可能性が増しつつある。
多くの精神科医によりサイコパスとも疑われる「裸の王様」トランプ米大統領。さあ、わが宰相・高市早苗総理。3月19日のトランプ大統領との会談において、このヘグセス「戦争長官」も同席したことの意味を認識しておられただろうか。








