九州地方整備局、前田建設工業と園川組を指名停止~八代市新庁舎工事めぐる汚職事件で

九州地方整備局が2社を指名停止

 国土交通省九州地方整備局は7月24日、前田建設工業(株)(東京都千代田区)と(株)園川組(熊本県八代市)に対し、九州地方整備局管内での指名停止措置を行った。

 指名停止期間はいずれも7月24日から8月23日までの1カ月間。この期間、九州地方整備局発注の一般競争入札の参加資格停止および指名競争入札などにおける指名停止の対象となる。

 九州地方整備局の発表によると、前田建設工業については、同社社員が2019年に行われた八代市発注の新庁舎建設工事の一般競争入札をめぐり、同社側が有利になる評価基準案を市幹部に採用させるよう働きかける見返りとして、同市市議に現金6,000万円を供与したことが明らかになったとされる。

 同局は、前田建設工業の社員による贈賄行為が「工事請負契約に係る指名停止等の措置要領」などに該当すると判断し、指名停止1カ月を適用した。

園川組前代表はあっせん収賄罪で起訴

 一方、園川組については、当時の代表取締役が八代市議と共謀し、前田建設工業側が落札できるよう市職員に指示したほか、建設業者が負担すべき工事費の一部を市に負担させるなどして、前田建設工業側の利益を増やすようあっせんし、見返りに現金6,000万円の賄賂を受け取ったとされる。

 同社元代表は今年5月7日、熊本県警にあっせん収賄容疑で逮捕され、6月18日、熊本地検に同罪で起訴された。九州地方整備局は、代表役員などが拘禁刑以上の刑に当たる犯罪の容疑で公訴を提起され、工事請負契約の相手方として不適当と認められる場合に該当するとして、園川組に対しても指名停止1カ月を適用した。

八代市は9カ月の指名停止

 九州地方整備局による指名停止は1カ月だが、発注者である八代市は、前田建設工業と園川組に対し、すでにより長期の指名停止措置を行っている。前田建設工業に対しては、5月29日から27年2月28日まで9カ月間の指名停止。園川組に対しては、6月18日から27年2月17日まで9カ月間(指名回避期間を控除した日数)の指名停止としている。

 2社は、この他にも県内外の自治体から指名停止措置を受けている。

【寺村朋輝】

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