2024年11月24日( 日 )

人材の育成こそが業界と地域の発展に

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大高建設(株) 代表取締役会長 大木 孝朋

設立40年を迎えて

大高建設(株) 大木 孝朋 代表取締役会長<

大高建設(株) 大木 孝朋 代表取締役会長

 2015年3月16日、大高建設(株)の会社設立40周年の祝賀の会が福岡市内で開催された。物流施設建設のエキスパートである同社を祝うために、約200社の取引先とそのOBの方々など、数多くの関係者が列席した。創業者であり現会長の大木孝朋氏が列席者の1人ひとりに丁寧に挨拶しながら、互いに晴れやかでにこやかな表情で談笑していた光景が印象的であった。設立から今日まで、大木会長が地道に事業を構築してきた証である。

 同社の高崎彰一、大木の両氏は、前勤務先の岡崎工業(株)福岡支社の時代から、福岡県運輸事業協同組合連合会・現代表理事・原重則氏を通じて物流施設と関わるようになった。ときを同じくして福岡・多の津流通センターの構想が具体化し、その業務に携わり、その企画力と鉄骨建築の技術力で、業界では高く評価されて今日に至る。福岡の物流とともに成長、発展し、同社の経営の礎となったのである。

 同社の設立の経緯は1973年の第一次オイルショックの影響により、岡崎工業福岡支社が閉鎖され、両氏は退職を余儀なくされた。当時、高崎氏44歳、大木氏41歳である。幸いに2人とも、早めに再就職先が内定した。早速、流通センター建設の地権者、関係者により送別会が開催された。その席上で、後の『流通業務地区』の開発をどう進めていくかなどの提言があり、高崎氏、大木氏に今まで通りに参画してほしいとの要請を受け、全面的に支援するから、起業して会社名を「二人の頭文字で『大高建設』としようと決まった。話は一挙に進み、『大高建設』の誕生となり『送別会』が『発足会』でスタートしたというエピソードがある。

30代でチャレンジを

 「それから40年、物流業界も変遷を重ね、施設も人力から機械化、システム化へと進歩し、施設もその対応を求められる時代になった。平成時代、デフレが進み、あらゆる分野でダンピングが横行。問屋不要論や省力化が論じられ、コンビニ・通販の時代が象徴的な産業になったのは周知の通りである。物流施設の投資も激減し、厳しい時代の到来を感じ、福祉施設、商業施設、公共工事等、多彩な分野に進出すべき人材の充実を図った。そのメリットの一例が『冷凍倉庫の多様化』となってニーズが増えてきた。このように時代の変化スピードが速い。これからも変化をしてゆくでしょう。
 我々建設業界も例外ではないと思います。これからも、リーダー(経営者)として、今まで以上に豊かな感性と理解力、実行力が求められ、優秀な幹部社員と常識ある社員を育てるべく努力してゆかねばならない時代に直面していると考えます。とりわけ、会社力の中核は30代の社員にあると言っても過言ではないと思います。私自身も体験したことですが、30代の仕事の経験、体験が50~60代になったときに大きな財産になります。チャレンジ精神も旺盛です。この年代が中心となって会社を活性化する環境をつくってゆきたいものです。また、同様に健康面の『無理、無茶』のツケもほぼ同じです。人生にとって30代は、とても重要な年代です。もちろん健康面でも大切な時期であることは言うまでもありません。古い言葉ですが、『健全なる身体には健全なる精神が宿る』と言われております。会社力は社員の結集です。社員1人ひとりの力をどう有効化するか、社員の育成に特効薬はないでしょう。
 いかにして素晴らしい社風をつくり上げるか、そのためには毎日の土壌づくりが経営者にとって永遠の課題と思います。その中核となるのが30代社員だと考えます。私は、最終的にはリーダー(社長)の思い・志、であると信じながらの40年間でした」と大木会長は熱き思いを述べている。

 大木会長は今後も、次世代のリーダーの育成に尽力していく。さらなるご活躍を期待する。

※記事内容は2015年8月31日時点のもの

<COMPANY INFORMATION>
大高建設(株)
代 表:大木 孝一郎
所在地:福岡市博多区上牟田1-29-6
設 立:1975年3月
資本金:9,500万円
TEL:092-414-2222
URL:http://www.o-taka.com

<プロフィール>
ooki_pr大木 孝朋(おおき たかとも)
1933年生まれ。長崎県大村市出身。福岡に在住し、50年。長崎工業高校卒。一級建築士・測量士、炭鉱、建築設計事務所、陸上自衛隊、岡崎工業(株)を経て75年3月、大高建設(株)を設立。現在に至る。

 

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