下関ゴルフ倶楽部総会~裁判所が検査役(1)
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一般社団法人下関ゴルフ倶楽部の年次総会が、3月23日午前10時より、シーモールパレス(下関市)で開催された。経営側のずさんな運営に対して、会員の一部が訴訟を起こしており、総会は裁判所から派遣された検査役が立ち合うという、異常な中で進行していくことになったのだ。
訴訟に至る経緯について
◆2013年1月、下関ゴルフ倶楽部の臨時総会が開催され、福田浩一理事長からバミューダ芝への変更工事(5,000万円)が提案された。見積書が添付されていなかったため、会員がそれを指摘すると、「見積書は後日提出する」と約束し、会員1人当たり5万円の特別会費の徴収が可決承認されたが、その後、何の音沙汰もなかったという。そのため会員の一部は経営側へ不信感を持つようになったという。
◆更に拍車をかけたのは、会員同士の些細な会話だった。
クラブの理事に選任された友人が、「これでプレー料金が半額にしてもらえるようになった」と漏らしたことが発端だった。最初は意味がよくわからなかったが、さらに問うと、「理事はキャディーフィーだけでプレーすることができる」と返答があったのだという。◆2014年4月1日より社団法人から一般社団法人となった下関ゴルフ倶楽部は、6月30日に臨時総会を開催。質疑応答の場で、「ゴルフ半額プレー」を確認するための質問がなされた。
「福田理事長は、特別料金でプレーされているとお聞きしています。財務体質を強化されるのであれば、会員と同じ料金でプレーされてはいかがですか」と。
その質問に対し、理事長は「コース視察という制度がありまして、それは個人のあれですから、どうぞ他の機会を設けますし、視察プレーという制度がありますから、それを使わせていただいているだけです」と不明瞭な回答に終始したといわれる。◆あまりにも独善的なクラブ運営に、改革を求める会員の一部(以後改革派)が立ち上がった。2014年10月15日、山口地裁下関支部に、福田浩一理事長(現山口FG社長兼山口銀行頭取)、田中耕三前理事長(元山口銀行頭取。現相談役)、梅﨑弘毅理事(現キャプテン)、田口三朗前理事(前キャプテン)の4人に対し、「社員代表訴訟」(正規プレー料金との差額の支払いを求める訴訟)を起こしたのだ。
(つづく)
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