フランスのラ・セル＝サン＝クルー城に日本庭園完成

　今年６月に（株）別府梢風園（本社：福岡市東区、別府壽信代表）が起工した、フランスのラ・セル＝サン＝クルー城の日本庭園がこの度完成した。日本庭園は、同社がフランス外務省の依頼を受けたもの。

　ラ・セル＝サン＝クルー市は、フランスの首都パリから車で30分ほどの地点に位置する。市の古城ラ・セル城は、17世紀に王侯貴族の狩猟地とされていた。現在は、外務省が管轄している。

　日本庭園は、中央に17世紀に造られた遺跡のロカイユ（バロック時代の庭園に造られた人工岩）を保存したまま、枯山水として造園された。枯山水は、水のない庭のことで、池や遣水などの水を用いず、小石や白砂などによって山水の風景を表現する抽象的な庭園様式だ。
　ロカイユを中心とした庭園の左側は『清浄の庭』と題し、湧水形式のつくばいをあしらって手水鉢や灯篭を置き清浄感を醸し出した。右側は『無限の庭』と題し、無限や不死を意味する七五三（中国で祝い事に用いる数）の石組を中心に構成。

　今後、完成した日本庭園は、外交や社交の場として活用されるという。

※クリックで拡大

【村重　珠実】

＜COMPANY INFORMATION＞
（株）別府梢風園
代　表：別府　壽信
所在地：福岡市東区青葉1-6-53
設　立：1976年６月
資本金：8,500万円
ＴＥＬ：092-691-0678
ＵＲＬ：http://www.shoufuen.co.jp/