【続報】はしか新たに5人発症~城南区・早良区・糸島市で確認
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福岡県内で感染が拡大しているはしか(麻しん)について18日夜、新たに5人の発症が確認された。今年4月以降、県内で確認されたはしか患者は14例目(21日午前9時半時点)。
新たに発症が確認されたのは、糸島市の40代男性、大野城市の20代男性、早良区の20代男性、城南区の20代男性、城南区の20代女性。うち3名は、県がこれまでに公表していたはしか患者に係る健康観察中の者だった。また、これまで多かった福岡都市圏の南部エリア以外の早良区や糸島市などのエリアで確認されたことに加え、2回の予防接種歴がある者の発症も確認されている。
はしかは、感染後に10~12日ほどの潜伏期間を経て発熱やせきなどの風邪に似た症状が現れ、38度ほどの発熱が数日続くほか、赤いぶつぶつの発疹が全身に出る。とくに妊婦は重症化しやすく、流産や早産の原因になることもあるという。また、発症者の約3割が肺炎や中耳炎、ときには脳炎などの合併症を併発する可能性があり、ひどい場合は死に至ることも。なお、発症後の効果的な治療法はなく、対症療法などにより回復を待つしかないという。感染力はインフルエンザなどと比べても非常に強く、空気感染や飛沫感染、接触感染などで人から人へ伝播。免疫をもたない人が感染するとほぼ100%発症に至るとされ、予防にマスクや手洗いなどは効果がなく、ワクチン接種が唯一の有効策とされる。
通常、予防接種を2回受けることで、はしかの発症リスクを抑えることができるとされているが、今回、2回の予防接種歴があるにもかかわらず、3名の発症が確認されている。県保健医療介護部によると、うち2名は発症直前に2回目を接種したため、効果が間に合わなかったのではないか、また残り1名については、人によっては2回接種しても抗体が十分でないこともあり、そのケースではないか、との見解を示している。
ただし、予防接種を受けていることで、通常の発症に比べて、症状が軽減される可能性も考えられるという。県がん感染症疾病対策課および福岡市保健福祉局保健予防課は、「発熱や発疹など、『はしかかな?』と思われる症状が出た場合、すぐに医療機関に連絡したうえで、指示に従ってください。また、受診する際も、公共交通機関の利用は極力控えてください」としている。
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【坂田 憲治】
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