2024年11月24日( 日 )

50周年に向けて新たな飛躍(前)

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エントリーサービスプロモーション(株)

福岡経済界の発展とともに歩んだ40年

 エントリーグループの中核企業であるエントリーサービスプロモーション(株)は、福岡における人材派遣業の先駆的存在。2015年に創業40周年の節目を迎え、16年は50周年に向けて新たな第一歩を踏み出した。1975年、山陽新幹線九州開通という九州経済界にとっても記念すべき時代の幕開けに、(株)電通から開通式イベント開催の声がかかったことが、人材派遣業という新しいサービス産業企業創業のきっかけとなった。

エントリーサービスプロモーション(株) 新井 洋子 社長<

エントリーサービスプロモーション(株) 新井 洋子 社長

 6月に正式に「人材派遣業に特化した企業」として設立した頃には、すでに実績を持つ同社の前に競合する企業もなく、同社は引く手数多の企業となった。白熱する福岡経済界の波に乗り、請け負う仕事を1つひとつ丁寧にこなすなかで、新井社長は世の中がサービス業だけでなくセールス・プロモーション、つまり販売促進を求め始めていることに気づいた。コンパニオンにも接客だけでなく、商品説明ができる能力が求められるようになり、同社はこの職種に「ナレーション・コンパニオン」という名称をつけて人材育成を開始した。

 高度経済成長期からバブル期まで、企業の要望に応えることで総合人材派遣会社として事業を拡大させた同社。パナソニックが現在でいうところの温泉施設「健康ランド」のソフトウェア開発を企画したときには、九州の窓口として全国の健康ランドのソフトウェア開発を行うなど、同社の事業は人材派遣業以外にも広がった。なかでも89年のアジア太平洋博覧会での成功は、社歴の中で一番の節目となった。協会パビリオンと19社の協賛パビリオンに、合わせて398名のコンパニオンスタッフを派遣し、教育もすべて行ったのだ。優秀な人材が集まり、そして育った。閉会後は登録スタッフとなり同社の人材の質は一気に高まった。

 その後バブルの崩壊が日本を襲い、全国規模で多くの企業が業績不振に陥ったが、新井社長は持ち前の前向きな思考でこれを乗り切り、不況の煽りを最小にとどめた。受けた依頼を1つひとつ丁寧にこなしてきた同社に対する福岡経済界の信頼は篤かった。そして、その歩みは福岡市へ大きな影響を与えてきた。とくにここ5年余りは、韓国釜山市で福岡県の文化、食・ファッションを紹介するイベントを行っており、活動のフィールドも大きく広がった。

(つづく)

<COMPANY INFORMATION>
代 表:新井 洋子
所在地:福岡市中央区天神3-6-26
設 立:1975年6月
資本金:1億円
TEL:092-712-4505
URL:http://www.entryservice.co.jp

<プロフィール>
arai_pr新井 洋子
宮崎県延岡市出身。1951年生まれ。福岡大学人文学部卒。75年6月にエントリーサービスプロモーション(株)を設立。現在は同社のほか、(株)サンエースタッフ、エントリースタッフ(株)を束ねるエントリーグループの代表も務める。

 
(後)

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