リユースLEDランプで明るい街づくり!(前)
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上内電気(株)
企業理念をかたちにした「REMOKA」
「安心・快適で社会に貢献する」をモットーとして、屋外道路照明、街路照明、防犯照明、交通信号設備などの計画・設計・設置、既存灯具等の改造を手がける上内電気(株)。同社は1971年8月に現社長の境泰二郎氏が照明器具販売を手がける上内商会として個人で創業。76年4月に上内産業(株)として法人化し、90年3月に現商号に変更した。創業以来、顧客満足を第一に考えて業績向上に努める方針を堅持し、品質管理を徹底。2003年12月には品質マネージメントの国際規格ISO9001認証を取得している。
現在では、自社の事業を『安全景観環境整備事業』と位置付け、我々の暮らしと安全に必要不可欠な照明を通じて地域社会に貢献している。境社長のもと、全社員が一丸となって技術の向上を怠らず、新商品の研究・開発に熱心に取り組み続けている。そして、これまでに蓄積された経験と実績を土台として、練り上げられた同社の新しい提案は、「街の景観を活かし、無駄なコストをかけず資源を有効活用すること」。それを実現するのが「リユースLEDランプ・リモカ(REMOKA)」だ。
同商品は、独自の構造設計のLEDランプによって、既存の照明器具の筐体をそのままで光源のみを交換するというもの。同社によると、従来のLED化は、本体の照明器具ごと取り換えていたが、街灯にはまだまだ使えるものも多く、仮に福岡県内の照明器具を廃棄した場合、鉄・アルミニウムなどの廃材の量は約1,470トン。その処理に必要なCO2排出量は約840トンであり、吸収するために杉の木で換算すると約6万本が必要という。
街の景観に合わせてデザインされた街灯を、そのままLED化することもできる。観光地などで意趣を凝らしたデザインの街灯は良く見かけるが、そのデザインでLED化する場合、「REMOKA」なら新たに同じデザインの筐体を発注しなくてもよい。筐体をつくり直す手間が省ける分、より早くLED化を進めることができるのだ。
LEDランプの性能においても「REMOKA」は、自由に配光を設計できるという優れた特長を備えている。必要な光を必要な場所へ的確に照らすことができる「REMOKA」は、道路以外にも光が拡散する従来の街頭に比べて、光害の原因になることがなく、さらに消費電力を抑えることができる。一般的なLEDランプの寿命4万時間に比べ、「REMOKA」の寿命は約1.5倍の6万時間。消費電力は、一般的なLEDランプの約56%カットとなる37Wである。ちなみに、水銀ランプ(200W)の場合、消費電力は210Wで寿命は1万2千時間。「REMOKA」は、消費電力でその約82%をカット、寿命は約5.0倍と圧倒的な差をつけている。
同商品は16年2月現在、技術名称「デザイン照明器具LEDランプ取替工法」として、国土交通省のNETIS(ネティス、新技術情報提供システム)に登録申請中。福岡県新技術・新工法活用促進制度に登録済(申請情報NO.1301003A)である。境社長は、優れた技術やアイディアが正しく評価され、収益性を確保できることで受け継がれるべき日本の技術が、次の世代に継承されることを願ってやまない。
(つづく)
<COMPANY INFORMATION>
代 表:境 泰二郎
所在地:福岡市中央区舞鶴3-6-23
設 立:1976年4月
資本金:2,000万円
TEL:092-731-5581
URL:http://www.kamiuchi.com/<プロフィール>
境 泰二郎
大牟田市出身。県立三池工業高校卒業。1971年8月に個人創業し、76年4月に上内産業(株)として法人化。90年3月に現商号の上内電気(株)に変更した。趣味は水泳。法人名
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