2024年12月22日( 日 )

エミュー事業で日本の食と健康を変えていきたい(前)

記事を保存する

保存した記事はマイページからいつでも閲覧いただけます。

印刷
お問い合わせ
法人情報へ

日本エコシステム(株)

栄養豊富なエミューに着目

emu2 節電機レンタルで業歴を刻み続けてきた日本エコシステム(株)。同社は近年、新しい事業を開始した。日本の食と美を支えるプロジェクト、エミュー事業である。
 世界でダチョウに次いで2番目に背が高い飛べない鳥・エミュー。性質が穏やかなことから、動物園などで触れ合いを経験したことがある方もいるだろう。同社は、そのエミューの繁殖、肥育、そしてエミューを使った製品の開発に乗り出したのである。藤澤博基社長は次のように語った。

 「私たちは地球環境・経済・人間の本質の調和を目指して起業し、その実現に向けて事業を展開してまいりました。現在の日本で、もっとも大きな問題の1つは食料自給率の低下にあると思います。食料がなければ生物は生きていくことができません。それを他国に任せっきりにすることは、日本人の存続に大きなリスクを残すことにつながります。私たちは自分たちで食すものは自分たちの手でつくらなくてはならない、という思いを常々持っておりました。そんななか、エミューと出会いました。雑食性のエミューは丈夫で飼育しやすい特徴があります。日本の食糧事情を改善し、さらに良質なたんぱく質、良質なオイルを使うことで健康や美容にも役に立つと考え、事業化を目指すことにしました」。

 日本では馴染みが薄いエミューだが、原産地であるオーストラリアなどでは非常に身近な存在だ。オーストラリアでは1,000頭のエミューを2人で飼育している事例もあるほど、手間のかからない鳥なのである。また、体が大きい分、多くの食肉をとることができる。加えて、エミューは繁殖期になると、ほとんど餌を摂食しない特徴がある。その間、体内に蓄えられた脂肪で生命を維持させるのだが、その脂肪が動物のなかでも優秀なものとして各方面から注目を集めているのである。多くの脂肪を採取することもできるため、化粧品などへ応用することができる。

 エミューと出会い、日本の危機的な状況を改善するという大きな夢を持って事業化に乗り出した同社。現在ではエミューの研究で日本トップクラスの研究所と二人三脚で開発を進めている。

(つづく)

<COMPANY INFORMATION>
代 表:藤澤 博基
所在地:福岡県筑紫野市二日市中央1-12-22
設 立:1997年6月
資本金:3,000万円
TEL:092-923-4233
URL:http://www.jpeco.jp/

<プロフィール>
hujisawa藤澤 博基
機器のレンタル事業を目的に、1997年に日本エコシステム(株)を設立。節電機器のレンタルで事業を拡大した。「和」を経営理念に掲げ、偏ることのない事業経営を目指す。趣味は読書。

 
(後)

関連キーワード

関連記事