博多座10月公演「おたふく物語」 藤山直美が円熟の演技魅せる
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博多座10月公演は、山本周五郎原作・石井ふく子演出による「おたふく物語」。10月5日に初日を迎え、主演を務める藤山直美と錦織一清が取材に応じた。
江戸の下町に住むおしず(藤山直美)はおっちょこちょいだが心根はやさしく、近所では評判の人気者。その割には嫁の貰い手がなく、「あたしはおたふく(不美人のこと)だから」と笑い飛ばしていたが、実は素行の悪い弟がたびたび小遣いをせびりに来ていたため、家計は火の車。とても嫁入りなどできない……そう考えていたおしずだが、実は江戸中で大評判の彫金師・貞二郎(錦織一清)にひそかに思いを寄せていた。果たして二人の恋路の行方は……。
おしずを演じる藤山直美と貞二郎役の錦織一清は、福岡の印象を「活気があふれる街。温かい人が多い」(藤山)、「大好きな街で、公私ともに楽しみたい」(錦織)と語る。博多座での初日を大声援の中で終えた藤山は、「福岡のお客さんは、パーッと温度が上がっていくような芝居が好き。こちらも、お客さんの五感すべてを動かすような芝居をしないといけない」と手ごたえを感じている様子だった。
公演は10月5日から27日まで毎日行われる。「90歳を超えた演出の石井ふく子先生が、毎日のように楽屋を訪れてはダメ出ししていく」(藤山)「毎日少しずつ芝居がよくなっている。正直、9月に公演していた東京の明治座よりも、博多座での芝居の方がいいものになっていますね」(錦織)と主演の2人が口をそろえるように、舞台は日進月歩で進歩している。円熟の境地を迎えた藤山直美と錦織一清の演技と、大ベテラン石井ふく子が細やかに気を配り続ける演出を堪能できるはずだ。
■博多座十月公演 「おたふく物語」
<出 演>
藤山直美、錦織一清、田中美佐子、金子昇、丹羽貞仁ほか<公演期間>
10月5日(水)~27日(木)
昼の部 午前11時~ 夜の部 午後4時~
※夜の部は8(土)9(土)11(火)12(水)14(金)15(土)22(土)23(日)25(火)26(水)のみ<会 場>
博多座<お申込み、お問い合せ先>
博多座電話予約センター
TEL:092‐263‐5555(午前10時~午後6時)▼関連リンク
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