生コン業界トピックス(1)~上半期の出荷量は減少
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全国生コンクリート工業組合連合会・全国生コンクリート協同組合連合会(ZENNAMA)が発表したデータによると、2016年度の全国の上半期出荷量総計は4,076万5,383m3(前期比94%)。福岡県内における同年度の上半期の出荷実績は145万1,762m3(同95.3%)、福岡地区生コンクリート協同組合エリアは67万1,923m3(同112.5%)という数値である。全般的に生コン出荷量は減少傾向で、上記の福岡地区においては、「その数値には、有力なアウトサイダーの出荷量も入っている。協同組合の工場の出荷量はジリ貧である。アップトレンドとは言い難い。需要減というのが実感である」と同地区組合員の生コン工場幹部は語る。
なぜ需要減なのか?「建築現場における工法を変えざるを得ないという事情がある。従来のRC工法であると、生コンの打設など熟練した技術者が必要で、他人員や工期そしてそれに伴い建築コストが負担増となる。現在は、プレキャスト(PC)工法の技術・品質が以前より格段に向上し、熟練工でなくとも扱えて、かつ工期の短縮に貢献する。よって建築コストも軽減される。熟練工の減少における人材減が、PC工法の採用が増加していることが、生コンの需要減にリンクしているのではないか」と生コン業界関係者は、業況の厳しさについて述べる。
生コン工場の集約あるいは廃業という道も現実味を帯びてきたのではいだろうか。
【河原 清明】
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