BEAD、ホテル集積進む春吉で12棟・280室の開業控える

 (株)BEAD(福岡市博多区)は、ホテル開発ラッシュが続く福岡・春吉エリアで、多数のホテル運営を手がけている。年内には、同社の運営室数が現在の約2倍となる1,000室を突破する見通しで、開業予定物件の多くが春吉エリアに集中している。

 春吉エリアの状況について、同社代表取締役・川辺雅史氏は「当社は『中洲・呉服町・祇園町エリア』『春吉エリア』『博多駅から徒歩15分圏』『薬院エリア』などでホテル運営を手がけていますが、春吉エリアは中洲・呉服町・祇園町エリアに次ぐ客室単価・稼働率で推移しています」と話す。同社の受託する主用客室である約30m2の4名収容(ダブルベッド2台)の春吉エリアにおけるホテルの平均客室単価は、2024年上半期に1万9,536円、25年上半期に2万2,143円だったが、26年上半期では2万3,742円と堅調に続伸。稼働率も95%超(26年)と安定稼働している。

 福岡を訪れるインバウンド旅行客は、博多駅と天神の双方へのアクセスを重視する傾向があり、その中間に位置する春吉エリアの需要は高い。同社では今後、春吉エリアだけで12棟・280室の開業を予定している(6月末時点の確定分)。

春吉で運営するホテルの1室(グランドベース春吉)
春吉で運営するホテルの1室(グランドベース春吉)

 ホテル開発が相次ぐ現状について、川辺氏は「春吉はホテルの集積地になっていくでしょう。当社はこのエリアを面で捉えています。面的に展開することで、より効率的かつ高品質なサービスを提供できます」と語った。

 同社が運営室数を急速に拡大している背景には、デベロッパーや金融機関、機関投資家からの厚い信頼がある。同社は原則として、ホテル運営の受託エリアを福岡市中心部の限られた範囲に絞っている。「その範囲を越えると、長期的な宿泊需要を見通しにくくなるからです」と川辺氏は説明する。

 限られたエリアで集中的にホテルを運営することで、蓄積される宿泊データの精度は高まる。このデータは、近年増加しているフォワードコミットメント方式によるホテル開発において、将来の収支予測の精度を高める重要な判断材料となる。そのため、同社の運営実績やデータは、デベロッパーや金融機関、機関投資家から高く評価されているのだ。川辺氏は、「為替などの影響で宿泊需要は変動するでしょうが、まだ伸びる余地はあります。ホテルが集まれば飲食店も集積し、春吉のまちは大きく変わっていくとみています」と展望を語る。

【永上隼人】


<COMPANY INFORMATION>
代 表:川辺雅史
所在地:福岡市博多区博多駅前3-18-27-1 5F
設 立:2021年12月
資本金:1,224万円
TEL:092-401-1056
FAX:092-401-1057

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