日露首脳会談~安倍総理の故郷(山口県長門市)で
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9月2日、安倍総理大臣はロシア極東のウラジオストクを訪れ、プーチン大統領と会談した。シベリアでのエネルギー開発を柱とした経済分野での協力拡大について意見交換し、プーチン大統領に来日を要請。両首脳は12月15日、安倍首相の故郷で『おもてなし』会談することで合意した。
いよいよその日が来た。その会場は湯本温泉(山口県長門市)。135年の歴史を持つ老舗旅館『大谷山荘』である。
安倍総理は政府専用機で山口宇部空港に午前11時56分に到着。午後1時前に会場の大谷山荘に到着。午後2時半、長門市油谷に眠る父の晋太郎元外相の墓参りをして、会談の成功を誓ったという。32都道府県の応援を含め警備の警察官(4,100人)が、会場や空港、重要施設の周辺で24時間検問を行っている。特に山口県外ナンバーの車が会場周辺に近寄ると、運転免許証の提示を求めるなど厳しい警備体制を敷いており、筆者も提示を求められた。
一方プーチン大統領を乗せた専用機は出発が遅れ、午後4時50分に山口宇部空港に到着。岸田外務大臣、駐日ロシア大使の出迎えを受けた。これから1時間かけて会場に向かうため、4時からの会談予定は2時間近く遅れることになった。
安倍総理とプーチン大統領の会談は、北方四島での共同経済活動や人の自由な往来の実現に向けて意見が交わされる見通しで、安倍総理は、北方領土問題を含む平和条約交渉の前進を目指し、首脳同士の政治決断で具体的な合意点を見出そうとしている。
安倍総理とプーチン大統領の首脳会談は、第1次安倍内閣を含めると16回目で、今年に入っては4回目。プーチン大統領の日本訪問は、首相を務めていた2009年5月以来で、大統領としては11年振りの来日となる。今年の日本の漢字は「金」が選ばれたが、北方四島(歯舞・色丹・国後島・択捉島)の返還の「金」となるのか。それとも「歯舞・色丹」の返還の「銀」を獲得できるのか。プーチン大統領と安倍総理の信頼関係に大きな期待が寄せられている。
【データ・マックス顧問 浜崎 裕治】
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