2024年12月26日( 木 )

食卓に小さなHAPPYをお届け。目指すは100店舗出店~「博多とよ唐亭」

記事を保存する

保存した記事はマイページからいつでも閲覧いただけます。

印刷
お問い合わせ

(株)喰道楽


 “唐揚げ”と言えば、ご飯のおかずやビールなどのつまみとして人気が高く、老若男女を問わず愛されているメニューの代表格。各家庭の食卓のみならず、定食屋で、居酒屋で、弁当屋で、果てはコンビニに至るまでさまざまなお店で提供されており、今や国民食の一角としての地位を得たといっても過言ではない。近年では各地で唐揚げの専門店も増加しており、一躍ブームの様相を呈している。

karaage そうしたなか、ここ最近、福岡都市圏で目にする機会が増えたのが、「げんこつからあげ弁当」の文字と紺の調理衣を着た男性の姿が目立つ赤い看板が目印の、唐揚げのテイクアウト専門店「博多とよ唐亭」だ。

 同店の唐揚げの魅力は、注文を受けてから調理・提供されることで、揚げ立てアツアツかつジューシーさを味わえること。同社の唐揚げには、ジューシーさを出すため、モモ肉を使用。名前の通り“げんこつ”状に整えられた唐揚げにかぶりつくと、ジュワッと肉汁がしたたり落ちる。また、丁寧に二度揚げを行うことで、衣のサクサクとした食感にもこだわっている。
 同店の唐揚げが目指すのは、飽きの来ない、毎日でも食べられる味付け。一度だけ食べてもらえればいいというつもりであれば、インパクト重視の味付けにすればいい。だが、お客にリピーターになってもらうことを目指すのであれば、毎日でも食べられ、かつ、やみつきになるような味付けが重要。そのため、自社オリジナルのレシピで、綿密に味の設計を行っている。また、テイクアウトという特性上、必ずしもでき立て・揚げ立てを食べてもらえるとは限らないため、冷めても美味しく食べてもらえるような味付けや揚げ方の工夫も凝らしている。

 同店では、主力の「げんこつからあげ弁当」と「チキンてりマヨ弁当」の2種類の弁当を販売。また、気軽におかずの一品に加えてもらえるよう、主婦層や働く女性層をメインターゲットに据えて単品での提供も行っている。弁当と単品販売での売上比率はおよそ半々。からあげ弁当(4個入り・税込)が330円、単品販売で1個55円(税込)という安さも、人気の理由の1つだ。

 この「博多とよ唐亭」を展開しているのは、福岡県糟屋郡粕屋町に本社を置く(株)喰道楽。調理衣姿で看板にも登場している同社代表取締役の豊永憲司氏は、実は、もともとは内装工事というまったくの畑違いの職種に従事していた人物。豊永氏はさまざまなクライアントの店舗内装工事などを手がけるなかで、「自分だったら、もっとこうした店舗にするのに」というような思いが募っていったという。また、趣味が食べ歩きということもあり、飲食への強い思い入れもあった。そうした思いが高じて、豊永氏は自らも居酒屋やバー、焼鳥屋などの飲食業に進出。だが、これまで手がけてきた事業では、いろいろと失敗も経験してきた。
 そこで、お客の利用頻度が高く、かつ将来的に100店舗の展開が見込める飲食業態のビジネスモデルを模索。その結果、現在の唐揚げのテイクアウト専門店に行き着いた。

 「おかげさまで、お客さまには大変好評をいただいております。今後も、唐揚げの提供を通じてお客さまの食卓を明るいものにすべく取り組んでいくと同時に、より多くのお客さまに食べていただけるよう、各地での出店にも力を入れていきます。ゆくゆくは唐揚げといえば『博多とよ唐亭』と名前が挙がるような、知名度ナンバー1の存在となっていきたいですね」(豊永氏)。

昨年11月にオープンした美野島店

昨年11月にオープンした美野島店

(株)喰道楽 豊永 憲司 代表取締役

(株)喰道楽 豊永 憲司 代表取締役

 同社では「食卓に小さなHAPPYを!」を経営理念に掲げ、現在、福岡で17店舗、熊本で1店舗の計18店舗をすべて直営で展開。今年は新たに12店舗の出店を目指す。また今後は、熊本をはじめとする九州各県への出店も行っていく計画で、当面の目標は福岡で40店舗。将来的には100店舗の出店を目指す。さらには福岡や九州、日本国内だけでなく、アジアなど海外への進出も視野に入れている。
 味と価格面での優位性を武器に、万人に愛されるメニュー・唐揚げの提供で快進撃を続ける同社。「博多とよ唐亭」の名前が福岡都市圏を中心に広く浸透し、圧倒的なブランドが確立されるのも、そう遠くはないだろう。

<COMPANY INFORMATION>
(株)喰道楽
代 表:豊永 憲司
所在地:福岡県糟屋郡粕屋町若宮2-22-14
設 立:2009年9月
資本金:1,000万円
TEL:092-939-6677
URL:http://toyokara.com

 

関連キーワード

関連記事