2024年12月25日( 水 )

新たな方法で野党共闘せよ

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 NetIB-Newsでは、政治経済学者の植草一秀氏のブログ記事から一部を抜粋して紹介する。今回は、17日に開催される「安倍暴政を許さない!!」院内緊急学習会の告知と、野党共闘で成果をあげるためには方法論の抜本的な見直しが必要だとする、5月16日付の記事を紹介する。


5月17日(水)午後6時より、衆議院第一議員会館多目的ホールにおいて「共謀罪・安倍暴政を許さない!!主権者が日本を取り戻す!」オールジャパン平和と共生 院内緊急学習会を開催する。緊急学習会の概要は以下のとおり。

共謀罪・安倍暴政を許さない!! 主権者が日本を取り戻す!
オールジャパン平和と共生 院内緊急学習会

日時 2017年5月17日(水) 午後5時30分開場 午後6時開会
場所 衆議院第1議員会館多目的ホール
住所:〒100-8981 東京都千代田区永田町2丁目2-1
◎東京メトロ丸ノ内線・千代田線 国会議事堂前駅
◎東京メトロ半蔵門線・有楽町線・南北線 永田町駅
参加費 無料
※入場者が定員に達した場合は入場いただけませんので予めご了承ください。

基調報告:植草一秀(オールジャパン平和と共生運営委員)
種子法廃止:山田正彦(元農林水産大臣・オールジャパン平和と共生運営委員)
共謀罪:佐久間敬子(弁護士・オールジャパン平和と共生運営委員)
自由討議

二見伸明氏(元運輸大臣)、平野貞夫氏(元参議院議員)、藤田高景(村山談話を継承し発展させる会理事長)も出席される。

会場を20時には完全退出しなければならないので、時間的な制約が大きく、自由討議に充てられる時間が限られることになることが予想されるが、実りある学習会にしたいと思う。

国会は明日5月17日にも衆議院法務委員会で共謀罪創設が強行採決されるおそれがある。5月18日には衆院本会議に法案が上程され採決される可能性もある。
維新の会は取り調べの可視化に関する法案修正を提示し、自公維が合意したと伝えられているが、「可視化を検討する」ことが付け加えられただけで、茶番もいいところだ。
野党の側の抵抗は、野党第一党の民進党が前面に出て、文字通り、体を張った抵抗をしない限り、法律制定阻止などできない。
「プロレス」という言葉が使われているが、野党第一党の幹事長が「プロレスファン」ということからか、民進党の対応は出来レースにしか見えない。

日本を立て直すには、一度、頭を冷やす必要があるだろう。2016年7月の参院選で野党は32の1人区で候補者を1人に絞り、11の選挙区で野党候補が勝利した。「野党共闘」が一定の成果を上げたことは事実だが、政権交代のたしかなステップになったとは言い難い。

参院選前哨戦となった2016年4月の北海道補選では、野党統一候補が惜敗したが、このとき、安倍首相は「『(旧民主党時代も含め)民進党と共産党がこんなにずぶずぶの関係となった選挙は初めてだ。民進党はどうかしている』安倍首相は選挙中、こうあきれてもいた。」と産経新聞が伝えている

5月8日の衆院予算委員会で民進党の福島伸享議員が、安倍昭恵氏が森友学園の小学校名誉校長に就任していたことについて、「名誉校長について「単なる名誉職というより、言ってみれば(学園側と)『ずぶずぶ』の関係だ」と指摘したことについて、安倍首相は「『ずぶずぶの関係』とか、そんな品の悪い言葉を使うのはやめた方がいい。それが、民進党の支持率に出ている。」と色をなした。産経新聞報道が事実なら、まったくおかしな話である。

日本政治を刷新するには、衆議院総選挙で「安倍政治を許さない!」とする勢力が過半数議席を獲得する必要がある。ところが、いまの「野党共闘」では、そのような気運が盛り上がらない。方法論の抜本的な見直しが必要である。日本政治刷新に向けてのスタートを切らねばならない。

※続きは5月16日のメルマガ版「植草一秀の『知られざる真実』」第1743号「弱肉強食から共生への転換に消費税減税必須」で。


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・植草一秀の『知られざる真実』

 

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