【嘉麻市産廃火災】(有)エコテックに行政処分、処分・搬出以外は停止
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エコテックの施設内に野積みされたごみ山
5月28日に発生した嘉麻市産廃火災で、火災を起こした産業廃棄物の中間処理施設を運営する(有)エコテック(本社:福岡県嘉麻市、高山和仁代表)に対して、福岡県は、7月12日から2018年3月31日まで、処分開始日までに搬入した産業廃棄物の処分(搬出)以外の業務を全部停止とする行政処分を行った。ただし、期限前に、許可申請で定められた産業廃棄物の保管容量を下回った場合は、許可基準に照らし、処分の期間を短縮するとしている。
エコテックは、2003年8月に設立された産業廃棄物処理業者。工場や産廃収集業者のほか、一般企業や店舗の産業廃棄物の中間処理、塩ビ管のリサイクル、解体工事などを手がけていた。県によると、同施設の1日の処理量の14日分に相当する3,770m3が法定上限となっていたが、今回の火災発生時には、その5倍以上の約2万m3のごみが施設内に野積みされていたという。
火災は6月23日に鎮火。ごみ山の内部が発火し、中で燻り続けていたため、消火活動が難航。飯塚地区消防本部、嘉麻市消防団、嘉麻市職員をはじめ、福岡県内の消防署、消防団、福岡県職員が24時間体制で消火活動にあたり、鎮火まで発生から1カ月弱の時間を要した。その間、嘉麻市民の間では、健康被害や環境汚染への不安が広がり、あらためて産廃問題の脅威を知らしめる形となった。
【山下 康太】
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