竹乃屋グループが創業50周年祝賀会、550人が節目祝う 30年3月期売上高100億円へ

 (株)タケノなどで飲食チェーンを展開する竹乃屋グループは8月18日、福岡市内のホテルで創業50周年記念祝賀会を開催した。取引先や金融機関、関係者ら約550人が出席し、創業から半世紀の節目を祝った。会場では竹野孔社長がこれまでの支援への感謝を述べたほか、2027年度の新工場建設や30年3月期に売上高100億円を目指す今後の成長戦略が示された。

コロナ禍の支援に感謝
「会社の成長」と「恩送り」で応える

50年を振り返る
50年を振り返る

    あいさつに立った竹野社長は、50年の歩みを振り返り、「多くの皆さまに支えられてきた」と感謝を伝えた。とくに言及したのが、新型コロナウイルス禍で経営が急激に悪化した20年の経験だった。同年3月には売上高が8割減となり、4月には前年同月比97%減まで落ち込んだという。

 厳しい状況のなか、金融機関から資金面での支援を受けたほか、100万円分の商品をECサイトで注文した支援者や、催事販売の場所を提供した量販店など、多くの関係者に助けられたと振り返った。

 竹野社長は、こうした支援はコロナ禍だけのものではなく、創業以来50年間を振り返っても「人に助けられてばかりだった」と述べた。その恩への返し方について、「会社が成長することでご容赦願いたい」と語った。さらに、学生時代に先輩から牛肉を振る舞ってもらった経験を紹介。受けた恩をその相手に返すだけでなく、次の世代へつないでいく「恩送り」の考え方を大切にしたいとの思いを示した。

祝儀は3者へ寄付
50年を振り返り、声を詰まらせる場面も

謝意を伝えながら声を詰まらせる竹野社長
謝意を伝えながら声を詰まらせる竹野社長

    今回の祝賀会では、案内状に会費制をとらなかったことについて竹野社長が謝罪し、寄せられた祝儀をすべて寄付することも明らかにした。寄付先は、母校に関係する福中・福岡高同窓会奨学財団、ペシャワール会、熊本地震で甚大な被害を受けた熊本県氷川町の3者とした。

 自身をこれまで「横着な人間」と自認してきたという竹野社長だが、50年間を振り返るなかで「感謝することばかり」と声を詰まらせる場面もあった。

27年度に新工場建設
30年3月期に売上高100億円を目指す

 一方、祝賀会では今後の事業展開も示された。同社は27年度、福岡市博多区に新工場を建設する。新工場は現在の約4倍の生産能力を備える計画で、今後の店舗展開や商品販売の拡大を支える生産体制を整える。また、30年3月期には売上高100億円の達成を目標に掲げる。今後は九州での事業基盤を生かしながら関東、東海圏への展開を進めるほか、台湾の百貨店への進出も決定している。

 会場では、竹乃屋の看板商品「博多ぐるぐるとりかわ」も振る舞われた。創業50周年を迎えた同社は、これまで支えてきた関係者への感謝を次の成長につなげ、事業規模の拡大を図っていく。

【鹿島譲二】

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