2024年11月22日( 金 )

18年秋開業のマークイズ福岡ももち、注目される混雑緩和策

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 2日、福岡市交通局は、「MARK IS 福岡ももち(以下、マークイズ福岡)」が開業される来年秋までのヤフオクドーム周辺での混雑緩和策を発表した。
 これによると、三菱地所がドーム、商業施設、横断歩道をつなぐ歩行者デッキを整備するほか、交差点改良やバス停カットの新設。福岡市がヤフオクドーム敷地内にタクシー乗降場を新設するという。

マークイズ福岡開業予定地(2017年6月撮影)

ホークスタウンモール跡地複合再開発計画イメージ図

主な対策の内容(資料:福岡市)

(1)ドーム・商業施設・横断歩道橋をつなぐ歩⾏者デッキを整備します。 【三菱地所】

(2)地⾏3丁⽬の交差点改良(左折専⽤レーン設置)とよかトピア通りにバス停カットを新設します。【三菱地所】

(3)周辺の交差点を改良します。 【福岡市】

(4)ヤフオクドーム敷地内(⼤階段の下)にタクシー乗降場を新設します。 【福岡ソフトバンクホークス】

(5)タクシードライバーに,タクシー乗降場の利⽤を順守させます。 【福岡運輸⽀局・福岡市タクシー協会】

(6)イベント時は,引き続き,交通量に即した信号時間の調整を⾏います。 【福岡県警】

(7)福岡県警指導の下,周辺道路の路上駐⾞対策に取り組みます。 【福岡県警・福岡ソフトバンクホークス】

(8)ドームイベント後の都市⾼利⽤者を⻄公園ランプ利⽤から百道ランプ利⽤へ誘導します。【福岡ソフトバンクホークス】

(9)臨時バスに連節バスを導⼊します。(7/17より夜間イベント時に運⾏中)【⻄⽇本鉄道】

 ホークスタウンモール跡地に開発予定のマークイズ福岡は、静岡(静岡市葵区、2013年4月開業)、みなとみらい(横浜市西区、13年6月開業)に続く3施設目。「マークイズ」ブランドとしては約5年ぶりの新規開業だが、マークイズ福岡の敷地面積は4.2万m2と静岡の2.6万m2、みなとみらいの1.8万m2を超え過去最大となる。

(クリックで拡大)

 マークイズ福岡を含む「ホークスタウンモール跡地複合再開発計画」の総敷地面積は5万4,400m2におよび、うち商業施設棟が4万2,300m2。4階建ての本体棟、8階建てのアネックス棟の延床面積は12万5,000m2で解体前と比較して1.54倍の面積となるほか駐車場も700台から1,300台へ増加。テナント数は150~200店を見込んでおり、すでにホークスタウンモールの核テナントだった「ユナイテッド・シネマ福岡」、「ZeppFukuoka」の再出店が決定。伸び悩んでいたホークスタウンモール時代の集客を牽引していた施設だけに、2施設の再出店は閉鎖当初から決定していたとみられる。

 「開発コンセプトは『モモチゴコチ~まいにちも、とっておきも~』。立地を活かし、上質な日常を実現する居心地の良い商業施設を目指す。グループで開発するマンションを含めた近隣住民の方々にご利用いただける施設にしていきたい」(三菱地所広報)と、まずは周辺住民の利用が欠かせないと考えているようだ。

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 プロ野球シーズン中のソフトバンクホークス戦が開催される日は、ヤフオクドーム周辺での渋滞が恒常化しているほか、試合の終了前後にはバス停や唐人町駅へ徒歩で向かう人でごった返す。コンサートなどのイベント時も同様に、行き交う車と人で混雑している。逆にイベントのない日は、歩く人がほとんどいない「車社会」だ。

 マークイズ福岡は、近隣だけでなく中広域からの集客も当然見込んでいる。百道地区は地下鉄唐人町駅から徒歩10分以上と、商業施設としては決してアクセスが良いとはいえないエリア。駐車場をホークスタウンモール時代から1.5倍に拡大したことなどからも、車による来客も当然見込んでいるが、気になるのは施設内駐車場への入出庫。「複数の出入り口を設ける予定」(同社広報)だという。開業後の混雑緩和対策についても注目していきたい。

【永上 隼人】 

 

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