中島淳一ニューヨーク便り(中)~11月11日
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ニューヨークでの絵画個展開催・1人演劇上演を盛況のうちに終えて帰国した、画家・俳優の中島淳一氏。新たな挑戦のスタートとなった今回のニューヨーク行きの日々を振り返った、氏のレポートをお届けする。
日本商工会議所主催パーティに参加
11日の夜、ヒルトンクラブで開催されるディナーパーティーに招待されることになりました。「New York Hilton Midtown」で開催された、ニューヨーク日本商工会議所(JCCINY)主催の“JCCI’s 33rd Annual Dinner Gala: “Strength in Unity” – A Celebration of the U.S.-Japan Partnership” に列席したのですが、驚くことばかり。本当に得難い体験をしました。
“Strength in Unity”、「結束の力」と銘打たれたディナーパーティーは日米の揺るぎない密な関係を祝うためにニューヨークの日本商工会議所が毎年主催してきたものである。今年で33年目になる。ドレスコードはタキシードだったが、ゲストなのでジャケットでOKをいただいた。
招待された日米の重鎮や著名人800名がテーブルに着くと、歌手による両国の国歌斉唱から厳かに始まる。ディナーはサーモンのオードブルから始まり、シャンパン、白ワイン、赤ワインと次々にグラスに注がれる。味はもちろん申し分ない。舞台ではニューヨークの合唱団による「サウンド・オブ・ミュージック」のメドレーが繰り広げられている。すばらしい歌声である。メインデッシュで分厚いヒレ肉のステーキ。「芸術家は舌が肥えてらっしゃるから、お口に合わないのでは、和牛じゃなくて申し訳ありませんね」と声をかけられる一幕も。主賓のスピーチが始まると誰1人としてワインに口をつけるものはいない。全員微動だにせず姿勢をただして聴き入る。そのすばらしいマナーに感心する。オペラの王様と称されるプラシド・ドミンゴ氏の美声によるスピーチ、101歳で亡くなったデイビッド・ロックフェラー氏のご子息は所用でカルフォルニアに出かけ不在のため甥が壇上に上がる。それにノーベル化学賞受賞者の根岸英一博士、作家であり、ジャーナリストのサイモン・ウィンチェスター氏のスピーチと続く。終了したのは10時。
日米の固いパートナーシップに包まれた厳粛な時空であった。週刊NY生活 2017年11月11日号で報じられる
また、現地の日本人向けフリーペーパー「週刊NY生活」で、1人演劇公演が紹介されました。以下はその引用です。
私の名前はゴッホ
中島淳一NYで1人芝居
●俳優で画家の中島淳一による1人芝居が7日夜、日本クラブで開催された。中島は今月2日から同クラブ7階のギャラリーでゴッホに影響された作品など40点余りを展示中で、当日はゴッホに賭ける中島の情熱を存分に伝える45分の演技で会場に集まった観客を楽しませた。公演後は講演会も行われ画家や俳優になるきっかけとなったエピソードなどを語った。芝居を見た観客からは「まるでゴッホの魂が乗り移ったみたいだった」という感想が聞かれた。(つづく)
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