アビスパ福岡、課題が浮き彫り 福岡―甲府戦
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サッカーJ2リーグのアビスパ福岡は17日、ホームでヴァンフォーレ甲府と対戦し、0対2で敗れた。アビスパは今シーズン初黒星で順位を7位に下げた。
この日のアビスパは前節と同様、3-5-2のフォーメーションでスタートしたが、試合序盤のパスミスや不用意なボールロストから再三、甲府のカウンターを受けてしまう。
前半16分には、MFウォン・ドゥジェが相手との接触により負傷するというアクシデントもあり、交代でMF山瀬功治が投入される。その後も劣勢が続くアビスパは、この試合、ウイングバックに入った駒野友一と輪湖直樹のポジションを1列下げ、5バックに変更して甲府の攻撃を防ごうとする。しかし、それが裏目に出て中盤が数的不利に陥ってしまい、甲府にポゼッションを握られてしまう。
アビスパは後半5分、甲府FWジネイに先制点を許す。1点を追うアビスパはDF堤俊輔を下げ、FWトゥーリオ・デ・メロを投入、このトゥーリオを1トップに据えた4-2-3-1へとフォーメーションを変更し、反撃を試みる。
以降、アビスパは長身のトゥーリオにクロスを上げるなどして、チャンスをつくろうとするものの得点にはつながらない。逆に後半44分に甲府FWリンスにダメ押しの追加点を許してしまった。この試合のアビスパは、なかなか連動した攻撃をみせることができない。FW石津大介が果敢なドリブル突破で孤軍奮闘するも、得点にはつながらなかった。
スタメン2トップのFW森本貴幸は前線で孤立するシーンが目立ち、FW松田力は完全にゲームから消えていた。この日欠場のFWドゥドゥ不在の影響が強く感じられる試合になってしまった。
唯一の光明は、トゥーリオをターゲットマンに、という攻撃オプションを見いだせたことぐらいだろうか。開幕してこれまでの4試合を見る限り、アビスパの組織的完成度はまだまだだといえる。ただ、攻撃陣のタレントはJ2屈指のレベルにあるだけに、その攻撃陣を機能させられるようになればJ1昇格は決して難しい目標ではないはずだ。井原正巳監督の手腕に期待したい。
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