【朝倉市長選】命を懸けて頑張りたい・実藤輝夫氏~朝倉市長選候補者
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実藤 輝夫 候補
15日に投開票が行われる朝倉市長選挙が8日告示され、1週間の選挙戦の火ぶたが切られた。立候補したのは、届出順で、前・朝倉市議会議員の実藤輝夫氏(70)と前・福岡県議会議員の林裕二氏(65)の2人。期日前投票は9日から行われる。
朝倉市長選を巡っては、現職の森田俊介市長(65)が出馬する意向を表明していたものの今年3月、病気を理由に出馬を断念。林氏を後継者として指名した。
実藤氏は8日午前11時、朝倉市内の自宅兼事務所で出陣式を行った。旧甘木町出身、31歳で旧甘木市議会議員となり、7期務めた。今まで2度、市長選に立候補した経験を持ち、市内での知名度は高い。今回は、「甘木町から市長を!よみがえれ朝倉」をスローガンに掲げ、昨年12月に出馬を表明した。
実藤氏は、「少子高齢化対策」「市財政の逼迫対策」「被災地対策」の3つを政策として掲げた。「2015年の国勢調査で合併時6万2,000人いた朝倉市の人口が、現在は5万2,000人。23年後には3万6,000人となる。このままでは朝倉市の活力が失われる」と危惧する。
財政面については、「一昨年、市の今後10年の財政見通しを計画したが、2019年度以降に単年赤字、2023年度以降に累積赤字となる。どげんかせんといかんと思っている」と述べた。
自身は7月5日以降、毎日被災地に入り、被災者の声を聞いてきたという。「被災者の方から、今の市政ではだめだという声をいただいた。まだまだ微力ではあるが、この新しい朝倉市が全力で取り組まなければならないという覚悟をもった」と話す。
出陣式には市民らを中心とした支援者が多く集まり、実藤氏にエールを送った。
【矢野 寛之】
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