異色の芸術家・中島淳一氏~NYの活動報告
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福岡市内にアトリエを構え、絵画や演劇など幅広い芸術活動を行う中島淳一氏(劇団エーテル主宰)。2017年秋からニューヨーク(以下・NY)を活動拠点として加え、個展や演劇活動を行っている。中島氏からNYから便りが届いている。その一部を紹介しよう。
6月9日
「アパートを出て2分ほど左手に歩き、そして右手に曲がる。Broadwayを53th Streetまで2ブロック南下したところに地下鉄7th Ave駅がある。青色のEトレインに乗り込みDown Town方面に乗り4駅目の23th Street駅で下車する。26丁目まで行き、西方向に進んでThe High Lineの下をくぐるとチェルシーの画廊街が見えてくる」。
「個展が開催されているOnishi Galleryに着いたのが午後4時過ぎ。思いもかげずUCLA Berkeley校の建築学科の学生2人に会う。1人はニューヨークの大学院に、もう1人はスイスの大学院に進学予定だという。純粋で優秀な若者の話には明るい未来の展望があった。できることなら、若返りニューヨークの大学で学びたいと思った」。
「しかし、人生は厳粛だ。『Life is very short and there's no time for fussing and fighting』とジョン・レノンは言った。天文学的時間の流れはいかんともしがたい。残された人生を如何に生き抜くか。できればココ・シャネルの言葉のように生きたい」。
「My life didn't please me, so I created my life、 (私の人生は楽しいものではなかった。だから自分で創造したのだ)」
NYに活動拠点を求めた中島氏。故ジョン・レノンの言葉を重く受け止めつつ、自身の生き様を見つめる様子が伺える。
【道山 憲一】
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