2024年12月24日( 火 )

大豆由来機能性食品のリーディングカンパニー(後)

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ニチモウバイオティックス(株)

麹菌発酵技術の『ImmuBalance』さまざまな機能性に期待

▲ニチモウバイオティックス(株) 
 代表取締役社長・医学博士 天海 智博 氏

 また同社では『AglyMax』のほか、大豆を有効利用するための研究過程で誕生した麹菌発酵大豆培養物『ImmuBalance(イムバランス)』を開発・供給。「脱脂大豆」と「麹菌」(無塩環境・固体培養)という自然の豊かな力で生まれた同原料は、麹菌と乳酸菌の発酵によって、植物性乳酸菌や食物繊維、オリゴ糖、さらには発酵によって生まれる麹多糖やペプチドなどを豊富に含有。10年以上におよぶ研究で、短期発酵で有効成分が分解し切らないタイミングで発酵をストップさせるという独自の発酵技術は、日本、米国、欧州で製造方法に関する特許を取得しているほか、造血幹細胞や花粉に関わる用途特許を取得している。

 また、機能性の研究については、08年にアレルギーへの作用の解明を目的に、動物試験による研究成果が、英国の Clinical and Experimental Allergy 誌に掲載されたほか、09年に日本アレルギー学会でも発表された。また、所沢耳鼻咽喉科の協力のもと、花粉に関する臨床試験を行い、その研究成果が、英国の Clinical and Experimental Pharmacology and Physiology 誌に掲載された。

 15年には、(株)ファンケルとNPO法人 アレルギー支援ネットワークとの共同研究による幼児のアレルギー研究による成果が、医薬ジャーナル誌に掲載された。16年にはアレルギー支援ネットワークと共同で、あいち小児保健医療総合センターで、小児アトピー性皮膚炎に関する研究を行い、「アレルギーの臨床2016年36巻4に論文掲載されている。

 最近では今年6月、ハーバード大学医学部 BIDMCとの共同研究で、動物試験による慢性腎疾患(CKD)の改善効果を、日本透析医学会で発表された。

 天海代表は大豆由来原料の研究を続けている理由として「消費者と事業者に大豆イソフラボンのさまざまな有用性と安全性を正しく知っていただき、利用していただくため」といい、今後は一般食品原料としての提案や教育機関での啓発など、幅広い世代に伝えていく姿勢を示した。

(了)

<COMPANY INFORMATION>
ニチモウバイオティックス(株)
所在地:東京都品川区東品川2-2-20
TEL:03-3458-3510
FAX:03-3458-4330
URL:http://www.nichimobiotics.co.jp
事業内容:健康食品の原料販売

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