2024年11月23日( 土 )

西鉄、フランスの物流企業を買収~国際物流事業の強化を図る

記事を保存する

保存した記事はマイページからいつでも閲覧いただけます。

印刷
お問い合わせ

 西日本鉄道(以下、西鉄)は18日、フランスの物流企業「GLOBAL STAR INTERNATIONAL SAS (本社:ロワシー・アン・フランス、Jean Claude LECORNET代表、以下GSI社)」の株式を100%取得し、子会社化したと発表した。
 新社名は、「NNR GLOBAL LOGISTICS FRANCE SAS」で、すでに営業を開始している。

 GSI社はパリのシャルル・ド・ゴール空港近くにある本社のほか、港湾都市のル・アーブル、マルセイユに支店を展開し、航空輸送、海上輸送を主力事業としている。また機械類や電気・電子機器のほか、西鉄がこれまであまり取り扱っていなかったファッション関連、石油プラント関連、生鮮品なども取り扱っており、今回の買収により、そのノウハウを取り入れて、これらの部門の強化を図っていくという。

 国際物流事業では今後、今回の買収に加え12月までにアラブ首長国連邦のドバイに駐在事務所を設立し、中東・アフリカ市場への足がかりとし、来年度以降はイタリア、ブラジルでの法人化を予定している。また事業基盤を強化するため他企業との提携やM&Aを推進するほか、航空宇宙産業関連や電気自動車関連の輸送、中国~欧州間の鉄道輸送や東南アジアでのクロスボーダートラック輸送などの新たな需要、輸送手段の導入を検討するなど、収益拡大に努めていくとしている。

 西鉄はこれらの取り組みにより、国際物流事業を含む物流業の営業収益を2017年度の891億円から2025年までに約2,000億円に拡大することを目指しているという。

関連キーワード

関連記事