シンプル戦略で2020年に100棟突破 初期費用ゼロで住める「モダンパラッツォ」(前)
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(株)モダンプロジェ
開発理念はインカムとキャピタルの両立
2012年3月の設立以降、(株)モダンプロジェは圧倒的なスピードで自社企画物件「モダンパラッツォ」を供給してきた。投資用マンション・アパートの供給実績は60棟を超え、18年内には90棟に迫る勢いだ。モダンパラッツォの基本理念はインカムとキャピタルの両立。賃貸マンション経営の基本である安定した賃料収入だけでなく、売却という選択肢も選べるのは都市の中心部に物件を供給している強みだ。不動産価格が高騰するなかでは、新築時よりも高い価格で売却できた物件の事例も少なくない。
それを可能にしたのは、用地選定と物件のプランニングだ。家賃の下落や建物を修繕しなければならない時期は数年から数十年に一度必ず訪れる。そのときに、賃料の値下げや売却という選択肢を選んでも極力利益を得られるように、立地の選定や建築コストは綿密に計算されている。中心地(福岡市の例では、博多区や中央区の単身者の居住ニーズが高いエリア、長崎市なら平坦地など)に集中してマンション用地を仕込み、間取りや賃料などは綿密なマーケティングにより決定。モダンパラッツォシリーズの「家賃収入」は、シンプルな外観と内装で構成され、間取りは1DKや1LDKなどの単身者向けとしては広めの間取りが特徴だが、完成前に多くの問い合わせを受け、満室になることもあるといい、同社が供給してきた物件の入居率は高い水準で推移している。
物件はすべて初期費用ゼロ
入居者から支持を得ているのは立地だけではない。周辺の賃貸物件と比べてモダンパラッツォの家賃設定は高めながら、「わかりやすい賃貸借契約」が好評のようだ。一般的に福岡で家を借りる時の賃貸借契約は、家主(オーナー)、仲介業者、借り主の間で賃貸借契約が結ばれる。通常、家を借りるときにかかる費用は「家賃」だけではない。物件を維持するための管理費や共益費、保証金(家賃の担保)の敷金、そして家主への謝礼金として礼金が必要となることが多い。この際、初期費用として必要となるのが「敷金」「礼金」だ。
モダンパラッツォでは賃貸借契約が複雑になることは家主、入居者双方にとってデメリットであるとの考えから、すべての物件で初期費用がかからない仕組みを採用している。
賃貸借契約のトラブルでよく聞かれるのは退去時の精算だが、そもそも敷金は支払っていないため返還に関するトラブルはなし。さらに、クロスの張り替えなどは通常使用の範囲であればオーナー負担のため、入居者は当初の契約時に設定された清掃費のみ支払えばいいという契約となっている。このように、同社のマンション管理理念は至ってシンプルだ。
(つづく)
<COMPANY INFORMATION>
代 表:別府 大力
所在地:福岡市中央区警固1-8-5 modern palazzo警固2F
設 立:2012年3月
資本金:300万円
TEL:092-737-6111
URL:http://www.modern-projet.com<プロフィール>
別府 大力(べっぷ・たいし)
1975年、福岡市出身。大手不動産仲介会社や資産活用コンサル会社を経て、2012年3月に(株)モダンプロジェを設立し、代表取締役に就任した。物腰の柔らかさから周囲の人間を惹きつける魅力をもつ。関連キーワード
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