2024年12月23日( 月 )

『脊振の自然に魅せられて』~脊振の美しい紅葉

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 脊振も11月に入ると紅葉の時期を迎えます。
 11月11日(日)、仲間を誘って今年2度目となる脊振の紅葉散策に行きました。

 いつもは車で県道136号の椎原から板谷峠へ上がり、自衛隊道路を利用して脊振山頂駐車場へ登っていたのですが、今年7月の豪雨により現在、板谷峠は土砂崩れで通行止めになっています。やむなく有料の三瀬トンネルを利用し、三瀬村から脊振神社を経て脊振山頂駐車場へ向かいました。福岡から脊振山頂の駐車場へはこのルートを通るしかありません。

 この駐車場から、わずか10分で脊振山頂に着きます。山頂からは博多湾、福岡市街地や佐賀方面の展望が楽しめます。しかし1,055mの山頂は街中と比べ、気温が6度も低く、風や雨がある日は体感温度がさらに下がります。秋から冬にかけては寒さ対策が必須です。
 この場所は脊振の自然を堪能できる場所なので、登山者に混じって家族連れや高齢の夫婦などが散策する姿を見かけます。航空自衛隊のレーダー基地が隣接しているので、ときおり時間を知らせるラッパの音が鳴り響きます。

 ここから蛤岳(862m)の縦走路を歩いてみました。太陽の光がカエデや広葉樹の葉を照らし、黄色や赤の葉を輝かせています。樹木の下から空を見上げてみると天空のキャンバスが大胆に色付けされ、鮮やかなコントラストを描いています。

 脊振山—蛤岳の縦走路は多少のアップダウンがあるものの、九州自然歩道に指定されています。蛤岳までは約1時間30分の山歩きです。木道のある一帯はブナ林が豊富で、自然を散策しながら山歩きができる快適な縦走路です。
 山頂には九州自然歩道の大きな案内板があり、その奥に蛤岳の名前の由来となった、中央から2つに割れた大きな岩があります。この岩に登ると有明海や雲仙、阿蘇の展望を楽しむことができます。 

 今回はここで展望を楽しみながら昼食をとりました。岩場は傾斜があり、仲間からもらったミカンを落とし、下に転がり落ちていきました。「落ちそうですね」と話していた最中の出来事でした。 
仲間がザックの上にカメラを置き、岩場で記念写真をパチリ。カメラはザックの上で少し傾いていましたが、岩場から転げ落ちることはありませんでした。
 紅葉の中、のんびりした山歩きをすることができました。

 蛤岳を五ケ山ダム方面へ下ると蛤水道が神崎方面へと注いでいます。江戸時代、福岡と佐賀の間で水をめぐる争いが起きた蛤水道です。この話は別の機会に詳しく書くことにします。

空のキャンバスに映える紅葉
見事な紅葉にカメラを向ける山仲間

2018年11月13日
脊振の自然を愛する会
代表 池田 友行

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