白鸚、幸四郎親子そろい踏み 博多座船乗り込み
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博多の初夏の風物詩、六月博多座大歌舞伎・船乗り込みが、今年も盛大に行われた。
6月2日から26日まで行われる「六月博多座大歌舞伎」。船乗り込みは歌舞伎興行の宣伝お披露目を兼ねて古くから行われてきた行事だが、今も行われているのは博多と大阪だけだ。
まずはキャナルシティ博多で乗船式典に臨んだ役者一同。代表してあいさつに立った二代目松本白鸚は「妻は博多出身でございまして博多には深いご縁があります。ですから(と、居並ぶ博多券番のきれいどころを指して)、こちらの皆さまの魅力にはなびかないようにできております」と観衆の笑いを誘うと、息子の松本幸四郎は「私の身体には博多の血が流れております。つまり半分は博多でできています」とこちらも博多との縁をアピール。頭取の口上で役者の名が読み上げられると、「高麗屋!」「松嶋屋!」とひいき筋から声がかかっていた。※クリックで拡大
役者一同が清流公園で船に乗り込むと、たちまち笛と太鼓のお囃子が始まり、煙火も打ち上げられてさながらお祭りのような雰囲気に。博多川を下る船を一目見ようと詰めかけた観客は、川岸や博多川にかかる橋に鈴なりになって船の到着を待ち受ける。白鸚・幸四郎親子を乗せた船が差しかかると、観客は次々に紙吹雪を撒き、船はさながら桜吹雪のなかを進んでいるかのように見えた。
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川端商店街のぜんざい広場に停泊してまた口上を述べ、船は博多リバレインへと向かう。リバレイン前の歩行者橋「博多ことぶき橋」を越え、鏡天満宮前で下船した一同は、公演の安全と参拝を祈願した。
六月博多座大歌舞伎の今年の目玉は、松本幸四郎改め松本白鸚、そして市川染五郎改め松本幸四郎と、それぞれ襲名をはたした親子のそろい踏み。
演目は、昼の部で『伊達の十役』、夜の部で『平家女護島・俊寛』『白鸚・幸四郎襲名披露口上』『新皿屋敷月雨暈・魚屋宗五郎』『春興鏡獅子』。『伊達の十役』では幸四郎による十役早変わりと宙乗りが見ものだ。▼関連リンク
・六月博多座大歌舞伎■六月博多座大歌舞伎
<公演日程>
2018年6月2日(土)~26日(火)<チケット料金(税込)>
A席:1万8,000円
特B席:1万5,000円
B席:1万2,000円
C席:5,000円
チケット購入は博多座ウェブサイトまたは博多座電話予約センター(092-263-5555)まで。【深水 央】
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