2024年12月23日( 月 )

「ブラック企業マップ」の活用法

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 18年後半から「ブラック企業マップ」というウェブサイトが話題になっている。このサイトは、「会社の見分け方」でも掲載している厚生労働省公表の「労働基準関係法令違反に係る公表事案」通称「ブラック企業リスト」を地図上に可視化したものだ。今まで掲載された企業の所在地がドクロマークで地図上に記されている。

 厚労省のリストは定期的に更新されるため、過去に掲載された企業名がずっと残っているわけではない。また、リストに載ったからと言って改善されたかどうかはわからないので、アーカイブとしての活用には意味があるだろう。

 ただし注意しておくべき点もある。厚労省のリストは、安全衛生法に関する違反や、長時間労働での労災についての違反が多く、一般的にいわれる「ブラック企業」を網羅したようなものではないからだ。労基署が取り締まりを行った違法企業のうち、悪質なケースで企業名を公表するという措置の一環でしかない。

 実際に就職活動をする場合、こうした情報を参考にしつつ、地道に企業研究や情報収集を行う必要がある。ウェブサイトの情報も玉石混交で、信憑性の薄い情報も多い。手軽に入る情報は、その程度のものでしかないと考え、自分の情報リテラシーと判断力を磨く努力が必要だろう。


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