福岡を活性化させた傑物伝 アパマングループ代表大村浩次氏(3)
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(株) 三好不動産 代表取締役社長 三好 修氏
“よく働く”の一言につきる
私の父(三好勉前会長)は、1991年に全国賃貸管理ビジネス協会の会長に就任しました。当時、圓井研創(株)の代表であった大村浩次さんが同会に参加しておりました。会の集まりに私も参加していたなか、父の勉から「大村さんは、とても勤勉ですばらしい経営者だ」と紹介されたのが最初の出会いです。父は、大村さんを応援しておりました。
大村さんは当時から真面目で、謙虚で、そして誠実なお人柄で、勤勉であったという印象です。“よく働く”の一言につきます。「ビジネスが面白いです」と述べる大村さんが今でも印象に残っております。大村さんの圓井研創時代においては、現在のビジネスの原型である加盟店の手法による不動産ビジネスを、福岡で実践しておりました。そして、どこよりも一歩先にというビジネスを構築しておりました。物件の検索をパソコンで無料にて行えるソフトとハードを天神などの都心部に設けて、賃貸物件冊子を有料化するなど、自社ブランドづくりと新たな賃貸ビジネスを開拓しました。
それは、大村さんのずば抜けたアイデアと企画力、そして迅速・丁寧な実行力です。大村さんは、とにかくすぐに着手し、具現化します。大村さんは地元不動産業に対して、ともにビジネスをつくるために自ら手がける不動産事業について、明瞭にそして情熱をもって説いて回りました。その誰もが大村さんの豊かな才能と謙虚で誠実、明朗なお人柄を魅力に感じ、大村さんのパートナー、すなわち加盟店になりました。当社も大村さんとは同業でライバルでもありますが、何度もいう通り、謙虚・誠実・明朗な人間力、類稀な商才は、本当に秀逸な経営者であります。それは、大村さんが裸一貫で圓井研創を立ち上げて、地元・福岡で建築と賃貸事業へ一心不乱に地道に真面目に取り組んでいる姿を、皆が見てきたからです。
郷土愛に溢れる
私は1998年の43歳の時に、当社の社長に就任しました。大村さんは、福岡での事業の体験をもとに全国展開したいとする情熱に溢れておりました。私も大村さんご本人から聞いておりました。大村さんの高い志に対して私の父勉は、大村さんを連れ立って東京にまいりました。その年10月に大村さんを中心としたメンバーで賃貸ビジネスの勉強会をスタートさせました。その1年後に(株)アパマンショップネットワークを設立し、1年半後の2001年3月にナスダック・ジャパン(現・ヘラクレス)に上場をはたしました。その後の大村さんの活躍ぶりは、皆さまが存じている通りで、全国展開にて自社ブランドを広げ、業界トップクラスの地位にあります。
そのような大村さんは、一時存亡の危機に直面していたJリーグのアビスパ福岡の救済と再建のために尽力されております。すでに全国のブランドとして確立していたにも関わらず、「アビスパは福岡に愛されているクラブです。ぜひとも再建の力になりたいです」とアビスパのために一肌脱ぎました。郷土の福岡を大切にされている証しです。本当に頭が下がります。
昨年末にトラブルに見舞われましたが、大村さん自ら前面に立って、事後処理に丁寧に誠実に対応されております。厳しい時期でありますが、これまでもあらゆる困難を打破されてきました。これからもより一層のご健闘を心より祈るのみです。本当に豊かな人間性、秀逸な経営手腕とリーダーシップ、稀代の経営者です。
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