新元号「令和」で、太宰府市・楠田大蔵市長が会見
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市長コメント
このたびは、急きょ記者会見にお集まりいただきまして、ありがとうございました。
本日 午前11時半に発表があり、新元号が「令和(れいわ)」となったことは、皆さんご承知の通りのことと思います。その典拠(てんきょ)は、約1300年前に、ここ太宰府の地で行われた「梅花の宴(ばいかのえん)」を記した、『万葉集』「梅花の歌(うた)」三十二首(しゅ)の序文(じょぶん)にあることが発表されたところです。
このことは、新しい御世のはじまりに加えて、太宰府市にとって大変光栄なこととなりました。地元市民とともに、喜んでおります。
この「梅花の宴」を主催したのは、万葉集の選者・大伴家持(やかもち)の父であり、奈良時代はじめの政治家としても有名な大伴旅人です。彼は、神亀(じんき)4年(728年)ころ、大宰府の長官(大宰帥・だざいのそち)として赴任し、天平2年(730)に大納言に昇進し都に戻りますが、天平2年(730)正月13日に、大宰府の役所が管轄(かんかつ)した西海道(さいかいどう・九州)の官人たちを、自らが住まう邸宅に招き、開いたのが「梅花の宴」です。
このとき詠まれた32 首のうち11 首は、市内各地に歌碑を設けております。なお、旅人の邸宅についてですが、旅人本人が詠んだ別の和歌には、丘陵とともに邸宅があったと推測されており、これに基づくいくつかの説あるところです。
さいごに、本市でのいにしえからの国際交流は、現在も続いており、海外から多くの方々を迎えています。こうした本市の歴史文化については「古代日本の「西の都」~東アジアとの交流拠点」として、文化庁より日本遺産の認定を受けております。
新しい御世が、初春のように清新で、「和(やわらぐ)」時代となることを願い、お祝いの会見といたします。
平成31 年4 月1 日 太宰府市長 楠田大蔵
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