九電グループの情報通信子会社2社・QTnetとキューデンインフォコムが7月1日付で合併
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九電グループにおける情報通信事業を担当する(株)QTnet(本社:福岡市中央区、岩崎和人社長)と(株)キューデンインフォコム(本社:福岡市中央区、赤坂英博社長)の2社が、7月1日付で合併する。合併後はQTnetを存続会社として、キューデンインフォコムを吸収するかたち。2018年度実績での2社合計の売上高は605億3,200万円で、将来的には売上高1,000億円規模への成長を目指す。
QTnetは、光ブロードバンドサービス「BBIQ」やモバイルサービス「QTモバイル」、自治体や企業などの法人を対象としたサービス「QT PRO」などの通信回線サービスを手がけており、近年はIoTやAI分野などの企業への出資や子会社化を進めるなど、情報通信事業分野での新たな挑戦を続けている。
一方のキューデンインフォコムは、九電グループがもつリソースを最大限に活用したデータセンター事業を柱に、ITコンサルティング事業なども手がけ、顧客ニーズへの最適なソリューションをワンストップで提供してきた。
今回の合併は、通信回線サービスとデータセンターという2社のもつリソースを集中させることで、九電グループとしての競争力強化と収益基盤の強化を目的としたもの。今年4月中旬には、2社の合併に向けた検討が開始されていることが発表されており、その後、5月20日付で合併契約を締結し、2社それぞれの株主総会で承認されたことで、今回の合併に至った。今後は新体制の下でシナジー効果を発揮することで、九電グループの情報通信事業における中核を担っていく。
なお、合併後の9月1日には、福岡市博多区の博多駅近くで、九電グループとして3カ所目となる新たなデータセンター「Qicデータセンター博多駅」の運用を開始する。免震構造を備え、震度7クラスの地震にも対応する都市型データセンター。延床面積約1万m2に約1,400ラックを備え、西日本トップクラスのキャパシティを誇る。
【坂田 憲治】
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