博多座の新社長に、元福岡市副市長の貞刈氏が就任
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福岡市博多区の劇場「博多座」の運営を行う(株)博多座の代表取締役社長に6月24日、福岡市の元副市長を務めた貞刈厚仁氏が就任した。新社長に就任した貞刈氏は、1977年に福岡市役所に入庁。財政局長や総務企画局長を経て、2013年4月から今年3月まで副市長を務めていた。市のOBが同社の社長に就任するのは9年ぶりで、行政との連携強化に向けて、同社側が市側に社長の派遣を要請したという。
なお、前社長の相良直文氏は常勤の相談役に、前相談役の芦塚日出美氏は顧問に、それぞれ就任した。
また同日発表された同社の2019年3月期決算では、売上高は41億2,965万円(前期比▲1.3%)、経常利益8,440万円(同+21.3%)、当期純利益6,830万円(同+21.3%)となった。また、入場者数は43万8,087人(同+7.4%)だった。入場者数は増えたものの、団体客の割合が増えたことで客単価が低下し、減収となった。一方で、制作費の削減などにより利益を確保できる体制が整いつつあることで、利益面では増益となり、7年連続で最終黒字を達成した。
博多座では同期に、歌舞伎3本やミュージカル3本、宝塚歌劇2本などを始め、全24本の公演を実施。そのうち3本が自主制作作品だった。また、博多座以外の外部公演を5本行った。なお、同期中で最も入場者数が多く、反響が大きかった公演は、18年10月に公演された「魔界転生」だった。
【坂田 憲治】
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