2024年12月23日( 月 )

【コロナに負けない(19)】インフラとして役割拡大、雇用も大量引き受けへ~(株)リュウセイ

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 物流業で急成長を遂げる(株)リュウセイは、これまで取引先や地域住民の要請に応えるかたちで多様な取り組みを行ってきた。

 3月には福岡市早良区の弁当店跡を購入した。この弁当店は地下鉄駅に近く、消費者から重宝されていたが、閉店を余儀なくされていた。「消費者が困っている」との声を聞き購入を決意したのだ。
 同社は社員を対象に1日200食の弁当を製造・提供しており、ノウハウをもっていたため、今回の依頼は品質や生産性を向上させるチャンスでもあると捉えたのだ。業態の変更も視野に入れながら、4月中に稼働する予定だ。また、新型コロナウイルスの影響が拡大するなか、デリバリーサービスの導入も検討しているという。

 採用活動が急速に縮小するなか、人材の受け入れも拡大する。同社は躍進の過程で雇用環境や待遇の充実を図り、人材確保を行い、採用活動のノウハウを蓄積し、人手不足の渦中にある求人活動において圧倒的な求心力を発揮してきた。
 こうしたなか、取引先から人材紹介依頼が相次ぎ、求人サービス事業をたち上げ、求人から採用に至る一切の業務負担を代行し、依頼者の条件に合致した人材を紹介している。専門スタッフを配置して採用向けのホームページ製作・リニューアルを引き受け、データ分析まで実施する。アクセス数や検索ワードを分析して閲覧数上昇につなげるためだ。更新作業はもちろん、応募者への電話・メール対応など煩雑な業務まで対応しており、依頼者は文字通り採用のみを行えばよい。
 多額の広告宣伝費を投入したにも関わらず、応募すらない企業が少なくないなか、同社はクライアントから高い評価を受けている。コロナ問題で行き場をなくした人たちに少しでも働く機会を提供していきたいという同社。

 非常時には従業員の負担も大きくなるが、同社では突発的なトイレットペーパー不足に反応。従業員にトイレットペーパーを配布した。また、マスク不足も長引いているが、現在もドライバーへのマスク配布を続けているという。

 本業の運送業でも柔軟な対応を進めている。物流業界では一部航空便の停滞が始まっている。同社では陸運業者への負荷が拡大しても対応できる体制を整備しており、行政を含めて重要な依頼が発生したときには「インフラ」としての役割を全うする構えだ。


井上 竜毅 社長

<COMPANY INFORMATION>
(株)リュウセイ
代表:井上 竜毅
所在地:(長浜本部)福岡市中央区長浜3-15-4
    (本社)福岡市中央区赤坂3-11-26
設立:2007年2月
資本金:300万円

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