かたはらいたしの御用芸人政権擁護発言
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NetIB-Newsでは、政治経済学者の植草一秀氏のブログ記事から一部を抜粋して紹介する。今回は感染急拡大の最大の要因は、安倍内閣が検査を妨害していることだと訴えた4月6日付の記事を紹介する。
全世帯に布製マスク2枚を郵送で配布する。マスクが不足しているのは事実だが、マスクを保持している人もいる。布製マスクはサージカルマスクと比べれば性能が落ちる。
1世帯あたりの人数も違う。郵送配布するための人件費も膨大になる。メリットとデメリットを比較してデメリットが圧倒的に上回る。当然のことながら一斉に批判が噴出した。
テレビのトーク番組でも、自由に討論すれ批判的見解が圧倒的に多くなるだろう。このような状況下で天下の愚策を懸命に擁護しようとする芸人、コメンテーターが存在する。彼らの心情は容易に推察できる。
このようなタイミングで懸命な政権擁護の姿勢を示せば権力からの覚えがめでたくなる。しかし、醜悪な生きざまだ。古語では「かたはらいたし」=「片腹痛し」=「みっともなくておかしい」という。
テレビのトーク番組で進行者が全体の論調を支配するために冒頭で政権批判を控えようと発言するに至っては放送法違反の範疇に入る。
放送法に次の規定がある。
(国内放送等の放送番組の編集等)
第四条 放送事業者は、国内放送及び内外放送(以下「国内放送等」という。)の放送番組の編集に当たつては、次の各号の定めるところによらなければならない。
四 意見が対立している問題については、できるだけ多くの角度から論点を明らかにすること。安倍政治が存続してしまっている二大要因は、刑事司法の腐敗とマスメディアの腐敗にある。ネット上には、さらに、こうした御用芸人の発言を擁護する主張まで提示される。
安倍内閣はコロナ要因で所得が減少した世帯に30万円の給付金を支給する方針を示した。しかし、対象となる世帯数は1,000万世帯程度になるとされる。30万円を1,000万世帯に給付すると金額は3兆円になる。全員一律に10万円給付すれば13兆円だ。13兆円の財政支出を3兆円に節約するために、この施策が提示された。
その一方で、旅行業界、飲食業界に2兆円の財政支出を行うことも経済対策に盛り込まれる。政治と癒着する業界に財政資金を投入すれば、やがて政治献金でキックバックがある。旅行クーポン券を取り扱うのは大手旅行関連企業である。
これらの企業に対する利益供与になる。財政支出を複雑にすれば天下り機関が介在して中間で手数料を獲得できる。旅行振興はコロナ感染を抑止した後の課題である。いま提示すべき政策でない。
※続きは4月6日のメルマガ版「植草一秀の『知られざる真実』」「最優先すべきは消費税ゼロ一律給付10万円」で。
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