2024年12月23日( 月 )

トヨタ自動車(株)が2020年3月期決算を発表~コロナの影響で販売台数を減らしたものの、純利益は増益

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 12日、トヨタ自動車が2020年3月期決算を発表した。売上高は29兆9,299億円と前年度の30兆円台を割ったが、前年同期比1.0%減にとどまっており、営業利益も同じく前年同期比1.0%減(2兆4,428億円)、当期純利益は2兆761億円(同10.3%増)となっている。

 自動車の連結販売台数は前年度の897万7千台から895万8千台へと1万9千台減った。日本で224万台と前年度から1万4千台増え(前年同期比0.6%増)、海外で671万9千台と前年度から3万2千台減った(前年同期比0.5%減)。
 同社は、新型コロナウイルスの影響に関して、連結販売台数を12万7千台減少させたと見ている。また日本での販売台数増は新製品の積極的な投入および全国販売店の努力が寄与し、海外での販売台数減は主要市場であるアジアおよび北米での販売台数減少の影響を受けたとしている。

 同社は営業利益に関して、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大にともなう連結販売台数減少の影響は1,600億円の損失に相当するとしている。他の増減要因について、原価改善努力などによるプラス効果、為替変動および販売面での影響などをマイナス効果として挙げている。

 同社は今期の見通しに関して、世界の自動車市場は全体として4月から6月を底に徐々に回復し、年末から翌21年の前半にかけて、前年並みに戻ると想定するものの、当面は弱い動きが続くと見込む。この前提で、21年3月期の業績予想について、営業収益(売上)は20年3月期の29兆9,299億円から24兆円 (前年同期比19.8%減)に、営業利益は20年3月期の2兆4,428億円から5,000億円 (同79.5%減)に減少すると見通している。

【茅野 雅弘】

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