悪夢の安倍内閣が目論む暴挙
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NetIB-Newsでは、政治経済学者の植草一秀氏のブログ記事から一部を抜粋して紹介する。今回は、「安倍内閣が憲法をないがしろにしている」と批判する8月23日付の記事を紹介する。
安倍首相の首相としての連続在任期間が8月24日に歴代最長になる。
2012年12月に第2次安倍内閣が発足して、年末で丸8年になる。
これまでの連続在任期間は佐藤栄作氏の2798日だった。
安倍首相の在任期間は長くなったが、長くなった以外に成果がない。安倍内閣は経済の拡大を表看板に掲げてきたが、経済すら最悪の状況に陥っている。
日本の実質GDPは安倍内閣が発足した時点で498兆円(季節調整済、年率換算=2012年10-12月期)だった。
2020年4-6月期の実質GDPは485兆円になった。
第2次安倍内閣が発足してから、日本のGDPはまったく増えていない。
減ってしまったのだ。
第2次安倍内閣が発足してからの実質GDP成長率(前期比年率)単純平均値は-0.1%である。2009年から2012年にかけての民主党政権時代の実質GDP成長率単純平均値は+1.7%。
民主党政権時代の日本は東日本大震災、フクシマ原発事故に襲われ、極めて低迷した。
この低迷経済の民主党政権時代よりもはるかに悪いパフォーマンスを示しているのが第2次安倍内閣発足後の日本である。
労働者1人あたりの実質賃金は6%も減少した。
世界最悪の経済パフォーマンスを示している。この8年弱の期間に実行したことは、
特定秘密保護法制定
集団的自衛権行使容認憲法解釈閣議決定
戦争法制制定
共謀罪制定
TPP参加
種子法廃止
水道法改定
などである。下村博文氏、甘利明氏の犯罪疑惑も浮上した。
森友学園への国有地激安払い下げ
虚偽公文書作成
に関する事件では、罪のない財務省職員を自死に追い込んだ。
加計学園に対して獣医学部解説で便宜を図った疑惑も浮上。
桜を見る会では公的行事を私的に利用した疑いがもたれるとともに、公選法違反疑惑も浮上した。
検察庁人事に不正に介入したことも記憶に新しい。
国民から称賛される実績は皆無である。他方、刑事事件として立件すべき事案が次から次へと噴出してきた。
歴代最長かつ歴代最悪の政権と評価することができる。
これほど劣悪な政権が長期間存続してきたことは、日本政治の劣化を如実に示す証左である。(略)
8年間の安倍政治によってもたらされてきたのは、絶望と悲劇だけだ。
安倍首相の在任期間が歴代最長になったとのニュースを得て、安倍首相を祝福する者は、利害をともにするもの以外にはいない。これほど尊敬の念を集めない人物も珍しい。
日本政治は憲法の上に立脚する。
政治の暴走を食い止める砦の役割をはたすのが憲法である。
政治権力といえども、憲法の前には謙虚でなければならない。
これが立憲主義の基本である。ところが、安倍内閣は憲法をないがしろにする。
集団的自衛権の行使は歴代政権が憲法解釈上、容認されないとしてきたものである。歴代政権による公式の憲法解釈は憲法の一部をなすものである。
ところが、安倍内閣は憲法改正手続きを経ずに集団的自衛権行使を容認した。
明白な憲法破壊行為である。※続きは8月23日のメルマガ版「植草一秀の『知られざる真実』」「悪夢の安倍内閣が目論む暴挙」で。
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