2024年12月22日( 日 )

JPR博多ビルを41億円で売却、日本プライムリアルティが東京建物と資産入替えで

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 日本プライムリアルティ投資法人(東京都中央区)は、福岡市博多区のJPR博多ビルを売却し、大手町フィナンシャルシティ ノースタワーの持ち分5.7%を取得する。

 JPR博多ビルは、1985年に建築された地下1階・地上12階建のオフィスビルで、41億円で日本プライムリアルティのメインスポンサー・東京建物(東京都中央区)へ売却する。24日に35%、残りを21年3月に譲渡する。JPR博多ビルは2001年に29億円で取得、年間の賃料・共益費は3億900万円(稼働率98.9%)。

 大手町フィナンシャルシティ ノースタワーは、12年に建築された地下4階・地上35階建の複合ビルで、5.7%の持ち分を同じく東京建物から114億円で取得する。取得は24日を予定している。

 日本プライムリアルティは強固なポートフォリオ構築のため、資産の入替えを行っていく方針。東京都心のオフィスビル取得をすすめ、主に地方の収益性や成長性が期待できない物件、築年数の経過などにより安定した競争力の維持が懸念される物件、メインスポンサーによる建替えが期待できる物件の売却を行っていくという。JPR博多ビルの収益は安定しているものの、築年数が経過しており、建替えの検討が必要となることなどから売却する。

 現在、ほかに日本プライムリアルティが組み入れている福岡の物件は2物件。09年築の薬院ビジネスガーデン(福岡市中央区)は12年に109億円で取得、2000年築の天神121ビル(福岡市中央区)は02年に28億円で取得していた。

【永上 隼人】

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