コロナ禍がもたらしたチャンス
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富裕層向けのし好品を販売するA社は最近、新店舗を出店した。近年のA社の業績は、急拡大を続けている。A社の代表は、民間コンサルティング企業の調査によると日本の富裕層が2005年以降、増加していることを指摘して、「それらの消費者の受け皿になっているのではないか」と推察する。ただし、A社の属する業界の市場規模に大きな変動がないことを鑑みると、他社のシェアを獲得しているとわかる。
A社は、計画を超える新入社員を昨年に採用したことから、今期の採用人数を控える予定であったが、結果として昨年の1.5倍の人員を採用することとなった。応募する人材のスキルは、昨年と比較して格段に高く、「甲乙つけがたい人々ばかりで、結果として計画していた人数を大幅に超えてしまった」(同)。
多くの事業者を日ごとにむしばんでいくコロナ禍であるが、二極化が加速するなかで、チャンスをつかんでいる企業が少なからず存在する。
【鹿島 譲二】
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