トキハ、債務超過に サイバー攻撃で遅れていた25年2月期決算を発表

 (株)トキハは2025年2月期決算で27億1,200万円の債務超過状態に陥った。同決算は25年3月に受けたランサムウェア攻撃によるシステム障害で発表が遅れていた。

 売上高は旧会計基準で530億4,000万円(前期比1.0%減)で、収益認識に関する会計基準のものは非公表という。営業赤字1億9,800万円(前期は5,900万円の黒字)、経常赤字3億8,000万円(同8,600万円の赤字)で、最終赤字が54億4,400万円(同22.8倍)と大幅に膨らんだ。最終赤字を計上したのは物価上昇による消費の低迷に加え、システム障害の影響で本店と別府店の減損処理を行い、巨額の特別損失を計上したためだ。

 トキハは債務超過に陥ったが、3月10日付で子会社(株)トキハインダストリーのイオン九州(株)への株式譲渡を実施することや、(株)大分銀行の100%子会社の大分キャピタルパートナーズ(株)を引受先とする第三者割当増資を予定していることから、27年2月期中に債務超過を解消できる見通しとしている。トキハインダの譲渡額は未公表。

 トキハインダの25年2月期決算も発表された。売上高310億6,600万円、営業利益は1,200万円と黒字を確保したものの、経常赤字9,300万円、最終赤字1億2,600万円と最終赤字に転落した。

【茅野雅弘】

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