広がる糸島の交通手段、オンデマンドバスとトヨタC+podが登場
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糸島半島を舞台に、効率的な輸送体系の確立と、IoTの活用による良好な交通環境の創造を目的に進む実証実験「よかまちみらいプロジェクト」。
先行して、九州大学伊都キャンパス構内で学生・教職員向けのカーシェア。JR「九大学研都市駅」前の(株)トヨタレンタリース福岡伊都店における、電動アシスト付自転車のレンタルサービス「よかチャリ」がスタートし、好評を博している。
そして、同プロジェクトの目玉ともいえるオンデマンドバス「よかまちみらい号」の運行、超小型電気自動車「トヨタC+pod(シーポッド)」のカーシェアサービスが、いよいよ3月からスタートする。サービス開始を前に、糸島市の月形市長は「サービスの提供を通じて、地域の抱える交通課題の解決が果たされることを期待しております」と話し、地域住民の生活利便性の向上、糸島を訪れる観光客の交通手段が広がることへの期待感をのぞかせた。
オンデマンドバス「よかまちみらい号」は8人乗り。車両サイズを既存のコミュニティバスより小型化したことによって、走行可能ルートの拡充と、それにともなうバス停数の増加を実現。利用者の予約状況に応じて、決められた運行エリア内で最適なルートを選択し、運行する(※1)。
トヨタC+podは、全長2.5m未満の2人乗りの超小型電気自動車。定期的な訪問・巡回サービスや日常生活における近距離移動などでの利用を視野に、トヨタが開発した新型車。現在、法人や地方自治体を対象に限定販売されており、糸島には3台が導入された。予約から解錠・施錠・返却手続きまで、すべてスマートフォンアプリ「TOYOTA SHARE(登録要:詳細はコチラ)」で完結する。最高速度は60km、1回の充電での走行可能距離は150km(国土交通省審査値)となっており、ステーション(※2)から観光スポットまでのドライブにも十分対応できる。
移動にともなう選択肢が多様化することで、それぞれのサービスに応じたノウハウが地元に蓄積される。IoTやAIを活用したモビリティ都市を早い段階で経験できることは、交通課題と高齢化を内包するほかの地方都市へのアドバンテージとなる。糸島半島で進む「よかまちみらいプロジェクト」の動向に、今後も注目していきたい。
【代 源太朗】
※1:展開エリアは糸島市街地エリア~糸島市曽根・三雲エリア間。3月1日(月)より運行スタート(4月までは運賃無料。以降は200円/回)。利用には、「チョイソコ」への会員登録が必要となる。チョイソコに関する問い合わせはTEL:057-00-15410(午前8時30分~午後4時、土日祝を除く) / E-mail:choisoko@aisin.co.jp まで。 ^
※2:サービス開始予定日ならびにステーション所在地は以下の通り。 ^
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