2024年12月22日( 日 )

空間のウイルス除去うたう除菌グッズ、販売会社に措置命令

記事を保存する

保存した記事はマイページからいつでも閲覧いただけます。

印刷
お問い合わせ
法人情報へ

 首にかけるだけで周囲のウイルスを除菌・除去すると表示し、除菌グッズを販売したとして、消費者庁は18日、販売会社の(株)レッドスパイス(神奈川県横浜市、斎藤雪代表)に対し、景品表示法違反による措置命令を出したと発表した。

「SARARITOウイルスブロッカー」の容器包装
「SARARITOウイルスブロッカー」の容器包装

 同社は昨年6月1日~8月20日などの期間、除菌グッズ「SARARITOウイルスブロッカー」の容器包装に、「塩素成分で周囲のウイルスを除菌・除菌」「ウイルスが気になる場所から普段居る場所まで」などと記載。自社ウェブサイトでも、首にかけるだけで身の回りの空間のウイルスや菌が除菌・除去されるかのような表示を行っていた。

 しかし、同社が消費者庁へ提出した資料は、表示を裏づける根拠と認められなかった。また、容器包装に「※使用環境によって効果が異なります」といった注意書きが記載されていたが、一般消費者が表示全体から受ける認識を打ち消すものではなかった。

 消費者庁は、これらの表示が景表法で禁止する「優良誤認表示」に該当すると判断。同社に対し、表示が景表法に違反する内容であると一般消費者へ周知することや、再発防止策を整備することを命じた。

 取材に対し、同社の関係者は「措置命令の内容を精査中。顧問弁護士と協議し、今後の対応を考える」と話した。

【木村 祐作】

法人名

関連キーワード

関連記事