
2016年9月から19年2月に行われた福岡市立「平尾小学校講堂兼体育館改築等工事」により、増築地に隣接するU氏邸は建物が傾き、外壁には亀裂が入り、排水管が壊れ、日常生活に影響をおよぼすようになり、U氏らは引っ越しをせざるを得なくなった。
この工事を発注したのは、福岡市の依頼を受けた外郭団体の(公財)福岡市施設整備公社。U氏らはきょう(8日)午後、福岡市および施工を請け負った建設会社3社を相手取り、損害賠償請求訴訟を提起し、記者会見を行った。
U氏らは2月2日付で福岡簡易裁判所に、損害賠償を求めて、被告らに対して民事調停を提起。しかし、3月25日の第1回期日に被告らは出席せず、調停は不調に終わった。
U氏らは、工事について福岡市から事前の説明がなく、また建築工事業者に騒音対策などを依頼するも、脅迫じみた対応をとられるなど不信感を募らせていた。工事により自宅が傾斜し、排水管が破裂して、今なお住めない状態にある。
U氏らが福岡市に対して原状復帰を求めたところ、福岡市は金銭での解決を提示してきたものの、提示された金額は実際の被害の査定額と大きな隔たりがあったという。
【茅野 雅弘】
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