「脊振の自然に魅せられて」純白が美しいムシカリの花
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今年の桜の開花は例年より10日ほど早い。福岡市のソメイヨシノの開花宣言が3月12日と全国でもっとも早く、気象台で記録をとり始めて以来の新記録を更新した。
そろそろ開花を迎えるムシカリが気になり、4月9日に脊振山駐車場へ車で向かった。駐車場で車を降り、椎原峠方面へ続く九州自然歩道に足を進めた。
脊振山駐車場下の広いキャンプ場には2、3つのテントが張られていた。近年、キャンプが人気となっており、車を利用できるこの場所は気軽に山の雰囲気を楽しめる人気スポットだ。水洗トイレも完備されている(冬期3カ月間は凍結により閉鎖され、仮設トイレが準備されている)。
キャンプ場の脇を通り、自然歩道の階段を下りると、小さな木橋がかかっている。周辺はブナ林となり、日当たりを好む灌木が仲良く茂っていて、脊振の自然が楽しめる。赤い花芽をつけたミツバツツジ、春を待ち侘びて開花したシロモジが咲いていた。
しばらく歩くと白い花をたくさんつけた木が見えた。自然歩道脇に咲くムシカリの花である。筆者は小躍りしながら、ムシカリの木に近づいた。
九州自然歩道に咲くムシカリの花 純白の花が目に飛び込んできた 白い花をたくさんつけたムシカリは青空に輝いていた。カメラのアングルを変え、シャッターを押す。最近手にしたスマートフォンでも、念のために撮影した。咲いたばかりのムシカリの花は太陽の光が透けるほど美しい。春は、純白の花を青空に輝せるムシカリにもっとも惹かれる。
美しい純白のムシカリの花 この日は、明るい太陽の下で咲くムシカリの花を10本近く確認した。脊振の山はムシカリの花が咲くころから7月まで、さまざまな白い花が咲いて賑やかになる。
ムシカリはオオカメノキとも呼ばれる。葉が亀の甲羅の形に似ていることからオオカメノキと名付けられ、葉が虫に良く食べられるのが訛ってムシカリと呼ばれるようになったとも言われる。ムシカリはガクアジサイのように、周りに純白の1㎝ほどの5枚の花びらもつ花を8つ咲かせて、秋になると中心の部分に赤い実をたくさんつける。以前はスイカズラ科に分類されていたが、分類も細分化したため、今はレンプクソウ科となっている。
2021年4月20日
脊振の自然を愛する会
代表 池田友行関連キーワード
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