駐日マルタ大使に「東久邇宮国際文化褒賞」の受賞が決定!(後)
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駐日マルタ共和国大使のアンドレ・スピテリ閣下の「東久邇宮国際文化褒賞」の受賞が決定した。明川文保 (一財)東久邇宮国際文化褒賞記念会 総裁・代表理事(DEVNET INTERNATIONAL 世界本部総裁・日本代表理事)は4月20日、東京・赤坂にある在日ジョージア大使館を訪れ、ジョージア臨時代理大使(以下、ジョージア大使)のティムラズ・レジャバ閣下、スピテリ閣下との鼎談を行なった。なお、本稿は先月急逝したジャーナリスト金木亮憲氏の遺稿となる。
ジョージアのメディアでレジャバ閣下の受賞を大きく報道
ジョージア大使レジャバ閣下は、2020年10月に「東久邇宮国際文化褒賞」を受賞したときの反響を次のように語った。
受賞当日は外務省の外務大臣政務官、さらにジョージアの前首相、政府要人らからお祝いの言葉をいただきました。受賞に関しては、現地の新聞記事、テレビでも大きく報道され、感謝しています。
日本の天皇は世界でも、一番と言っていいほど長い歴史があり、東久邇宮家など日本の皇族を尊敬しています。日本の象徴としての天皇には、何か特別なものがあり、日本人の生活に対して、絶対的で多大な影響力を与えていると感じています。
ジョージアに帰国して、同国内で最も慕われている人物である教会の総主教(最高位聖職者)にお会いした時に最初に聞かれたのは、天皇のことでした。
最後に、マルタ共和国大使とジョージア大使から読者の皆さまに向けて、メッセージをもらった。
昭和天皇のマルタ訪問から100年
【マルタ大使・スピテリ閣下からのメッセージ】
今回の「東久邇宮国際文化褒賞」受賞が決定したことは、私にとって大きな喜びです。今年の4月24日は日本の昭和天皇が皇太子時代、欧州をご旅行の途中にマルタを訪問されてから、ちょうど100年にあたり、記念植樹の木が大統領官邸近くのサン・アントン・ガーデン公園に茂っています。
私は日本に2度留学したときに、日本人の学友、知人にとても親切にしていただきました。マルタ人には、「親切な心」や「思いやりの心」という日本人と似たような感情があり、日本人との相性はいいと感じています。
駐日大使になった今、私が日本で受けた親切や思いやりを日本人の皆さんに返したいと感じています。マルタ観光局は東京・新橋にあるため、マルタへお出かけの際は、ぜひ気軽にお訪ねください。街全体が「世界遺産」になっているマルタの首都バレッタは、父が生まれ、今は祖母が住んでいるすばらしいところです。
日本人読者の皆さまには、ジョージアに関心をもっていただきたい
【ジョージア大使レジャバ閣下からのメッセージ】
日本とジョージアは、伝統、歴史、文化を重んじる点がよく似ています。ジョージア人も、マルタ大使が述べた「親切な心」や「思いやりの心」などをもっている一方、ジョージアは、どちらかというと、個人主義の傾向があり、集団主義の傾向が強い日本とは異なっています。
ただし、日本人がジョージアに行くと、社会の圧力や干渉がないため、逆にリラックスされるとも聞いています。日本の読者の皆さまには、まず何よりもジョージアに関心をもっていただきたいと考えており、ジョージアをより深く理解していただければ、双方が必ず恩恵を受けることができるに違いないと信じています。
(了)
【金木 亮憲】
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