中国経済新聞に学ぶ~急速に発展する中国のペット産業(前)
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ここ数年、ペットを飼う人の数がますます増えている。ペットバトラー、トリマー、トレーニングコーチなどの職業に人気が出て、ペット産業従事者がますます増加するとともに、整ったペット産業チェーンが形成され、ペット経済がかつてないほど収益への期待を抱かせ、活力をほとばしらせている。
ペット用星つきホテルの基準は?
四合院(中国伝統的家屋建築)の木陰の下でブランコが揺れ、アフタヌーンティーを「楽しむ」…6日に内モンゴル自治区フフホト市の尚寵ペット荘園を取材すると、薩摩犬、秋田犬、コーギーなど、預けられていた数匹の犬が心地よさそうに夏のひとときを過ごしていた。
夏休みシーズンがまもなく訪れ、ペット荘園の「お客様」が増えてきた。ペットバトラーの鍾華(ジョン・ホア)さんは、「毎年休みの時期になると、数十室ある部屋はいっぱいになり、1~2週間前に予約しないと部屋が取れない状況だ」と話した。
「90後(1990年代生まれ)」の鍾さんは自分自身も犬が大好きで、数年前に高級ペット預かりショップを始めることにした。場所を選び、プランを立て、設計をしており、ペットの飼い主が考えつくことなら何でも鍾さんのペット荘園のなかに体現されている。
鍾さんは、「星付きホテルのようなサービスを提供しなければならない。そうしなければ『飼い主さん』はかわいいわが子を安心して私たちに預けてくれない。今や『ペットの奴隷たち』の預かりサービスへの要求はどんどん高くなっている。ペットがうちに来ることが決まると、バトラーはすぐに仕事にあたり、送り迎えを担当する。それだけでなく、VIPルームやVVIPルームなどの部屋タイプを選べる。これは、『飼い主さん』がいつでも『わが子』の様子をオンラインでモニタリングする必要があるかどうかによって決まる」と話した。
鍾さんによると、ペットバトラーで一番重要なことはペットの心身の健康状態をチェックすることだ。「元気がなかったら、もっと一緒に遊んだり、話しかけたりして、心を落ち着かせるようにする」という。
ペット美容が勢いよく発展中
トイプードルを連れてきた王さんは、「夏になると毛が長いと熱くなるので、毎年、本格的に夏が始まる前に、うちの子をトリミングに連れてくる」と言い、トリマーの高瑞さんに愛犬を預けた。30代前半の高さんは、ペット美容業界に身を置いて8年になる。25歳まで妻と南方で働いていたときに偶然、ペット市場と接触する機会があり、ペット産業の将来性を見込んで、ペット美容の技術を学んだ。それから故郷のフフホトに帰って自分のトリミング店をオープンした。
マスクをして、美容技術者の服を着た高さんは、仕事を始めるとまもなく顔中汗だらけになった。「ペットの美容は根気のいる仕事。シャンプーしてドライヤーをかけ、ブラシで毛の方向をそろえ、カットして、最後にスタイリングをする。トイプードルやビションフリーゼなど(の子犬)の1頭あたりの料金は100元(約1,700円)に満たないが、仕上げまで3時間ほどかかる」という。
トリミング店にはトイプードルとビションフリーゼのヘアスタイル見本のイラストがあり、10種類ほどのスタイルが紹介されている。飼い主はそこから選ぶこともできるし、「プライベートオーダー」をすることもできる。
高さんは、「一番忙しいのは祝休日で、とくに春節(旧・正月)にトリミングをするなら1カ月前には予約してほしい」と話した。
(つづく)
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