れいわ共生党へのバージョンアップ
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NetIB-Newsでは、政治経済学者の植草一秀氏のブログ記事から一部を抜粋して紹介する。今回は来年の参院選で革新勢力を結集させて、与党、「ゆ党」、野党の三つ巴の構図を構築することが重要と主張した12月9日付の記事を紹介する。
2022年夏の参院選に向け、三つ巴の構図構築が求められる。日本支配を続ける米国の支配勢力は日本の政治構造を自公と第二自公の二大勢力体制に移行させようとしている。そのために維新をメディア総がかりで育成し、国民民主を支援し、立憲民主党の守旧化を推進している。
日本の二大勢力体制が自公と第二自公の姿になれば、米国支配勢力による日本政治支配の構図を半永久的に維持することが可能になる。この方向が目指されている。
しかし、日本には日本政治刷新を求める分厚い主権者が存在する。この主権者の意思が無視されることになる。戦争法制をどうするのか。原発をどうするのか。新自由主義経済政策をどうするのか。3つの基本問題について、正反する主権者意思が存在する。
自公と第二自公は戦争法制、原発稼働、新自由主義経済政策を肯定。自公と第二自公の二大勢力体制はこの考え方だけで日本政治を仕切るもの。
しかし、日本には戦争法制、原発稼働、新自由主義を否定する分厚い主権者が存在する。この主権者の意思を汲み上げる政治勢力が必要。
立憲民主党に日本支配勢力の介入が行われ、この勢力が守旧勢力化しつつある。立憲民主党の「ゆ党」化。与党と「ゆ党」の二大政治勢力体制こそ、米国の日本支配勢力が描く日本政治の理想像。こちらに強引に誘導される状況が生じている。
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革新勢力を潰そうとするCIA工作メディアは連日連夜「維新」の宣伝活動を行う。「維新」発言者の異常なメディア露出はメディアが「維新」大宣伝を実行していることの証左。同時にメディアは立憲民主党の「ゆ党」化を褒めたたえる。日本の二大政治勢力体制を与党と「ゆ党」の体制に移行させる。このことが推進されていることに気付かねばならない。
米国日本支配勢力の工作部隊がCIA。CIAには苦い経験が2回ある。第1回は1947年に生じた。憲法施行と同時に実施された衆院総選挙で革新政権が誕生した。社会党の片山哲党首が内閣総理大臣に就任した。GHQが徹底した日本民主化政策を遂行した結果だった。
片山哲内閣誕生とほぼ同時期に米国の日本占領政策の基本路線が大転換した。いわゆる「逆コース」。日本民主化は中止され、日本非民主化、日本反共化が推進された。邪魔になった日本の革新政権はCIAの工作活動によって破壊されていった。米国が樹立した守旧派傀儡政権が吉田茂内閣だった。
第2回は2009年に生じた。日本政治構造刷新を掲げる小沢-鳩山民主党が政権を樹立した。鳩山内閣は米国・官僚・大資本による日本政治支配の基本構造を根底から刷新しようとした。それゆえに、日本支配勢力の総攻撃を受けた。
「民主党政権の悪夢」というのは日本支配勢力の恐怖心を指す言葉。革新勢力が一枚岩になれば日本政治の刷新が生じる。これが、日本支配勢力が得た最大の教訓。この過ちを3度繰り返してはならない。
そのために目指されているのが、与党と「ゆ党」による二大政治勢力体制の構築。立憲民主党に手を入れて、革新勢力の結集を妨害している。このことを踏まえ、革新勢力の結集が求められている。
22年夏の参院選では革新勢力を結集し、与党、「ゆ党」、野党の三つ巴の構図を構築することが重要になる。
※続きは12月9日のメルマガ版「植草一秀の『知られざる真実』」「れいわ共生党へのバージョンアップ」で。
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